久しぶりに、施術をしたクライアントの興味深いケースを紹介しますね。
4-5日前から首が痛く、ひどくなっていっているというもの。 交通事故のヒストリーもあり、それ以来何かと首にトラブルがあるようです。しかし、話しを聞くと、何かと常に身体の問題を見つけては(もしくは見つけたい・・・)GP(お医者さん)に行く傾向のある人ではあります(汗)
私が見たのは、右の舌骨筋。指がちょっと触れただけでも「ギャーーー!」と叫ぶ。
なんでそこがこんなに痛いのよ!と大騒ぎ(汗)
人間のベーシックな機能 咀嚼
舌骨筋って物を飲み込んだりする時に使う筋肉なので、ちゃんと良く噛んで食べてるか質問しました。
すると、右の奥歯が3本抜けていて良く噛めないと・・・。左の奥歯も1本ないとの事で、まだ固形状態の食べ物を飲み物で流し込んでいるといった所でしょうか? 更に私が注目したのは、右の腎臓エリアの張り。 腎臓と唾液って関係しているんですよね。 良く噛んでいないから唾液の出も悪いし、腎機能も低下しているのでは?と話しました。 実は唾液腺も炎症がおきて痛くなる時があるんだそうです(驚)唾液腺の炎症は、唾液の分泌が少ない時に発生しやすい疾患の一つなんですね。 とりあえず今回は舌骨筋のリリースをして、触っても痛みレベルが10→1,2程度まで収まり、首の動きも良くなりました。
アドバイスは複数用意
しかし、それだけじゃまた元に戻る可能性が大なので、アドバイスとして
フォローアップで一週間後来てもらった時には、舌骨筋上部を触ると痛みレベルは1,2程度のままでしたが、首の痛みは完全ではないもののあまりなく、腎臓エリアの筋肉の張りも収まっていました。
後はアドバイス2と3をきちんとするかは本人次第(汗)。 でも、ただマッサージをする以上のお手伝いが出来たんではないかなと思いますし、違う視点で自分の身体を見るアイデアを共有できたと思います。 こういう考え方が出来るようになったのは、以前にセミナーに行った天城流湯治法の杉本錬堂先生のお陰です。 錬堂先生は、痛みの緩和の他に温泉療法、瞑想・咀嚼・呼吸法などの自然療法で身体も心も緩め、楽に生活ができる術を伝えています。奥深いのですが、とてもシンプルです。
自分も似たような体験もあると落とし込みやすい
そして、こういう考え方が好きなのは、自分の子供の頃の体験からでもあります。 10?11歳頃からずーーーと、はっきりどの辺りか覚えていませんが、左の菱形筋あたりの筋肉の痛みがあったんですね。たまに青たんっぽくもなったり。 スマホもない、PCが当たり前じゃない時代の約30年前に、その年で肩こりなんてあり得なーーい!なんですが、親にマッサージしてもらったりしていました。 15歳の時の歯科検診で乳歯が残っている事が判明し(その話も書いたブログ)は、Uターンした永久歯を出す為に歯科矯正。その永久歯が出てきたら肩こりは治りました。 他にもそういう体験があるのですが、それはまたいつかにします。 そういった体験もあるので、ただ痛い症状を筋肉だけ観点で見てほぐせれば良いと見るのも違うな、っていうケースに出会う事も何度かあります。常にそういう事にも興味深々だったので、練堂先生のされている事を習いました。 全然まだまだ消化しきれていない事の方が多いのですが、今回のようなケースを紐づけ出来るように考えられて、自分の成長を少し感じ取れた時でもありました♡ こういうケースにも、今後一つ一つ向き合えたら良いなって思います。
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プロフィール2022年6月までのブログは、オーストラリア在住現役セラピスト、「海外セラピストドットコム」発起人Megのブログ。 カテゴリー
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