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内臓が飛び出た状態で産まれたクライアントさん

12/12/2018

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肩の痛みを改善させたいと、紹介で来てくれたクライアントさん。
施術が始まると、「お腹だけは触らないでね」と言われました。理由を聞くと、

内臓が飛び出た状態で産まれて、心臓も悪く、今まで沢山手術してるの。だから触られたくないというもの。

​知らない人に身体の弱い部分を触られたくないという気持ちも分かるし、初日という事もあり承諾して施術スタートしました。
彼女の産まれた状態は臍帯ヘルニアとその合併症で心臓も悪かった状態。
似たような症状で腹壁破裂というのもあるんですけど、話しの内容から臍帯ヘルニアと判断しました。
臍帯ヘルニアとは
胎児のお腹の壁は子宮の中で通常3~4週間頃に作られるが、正しく作られていないとお腹の壁に穴が開き、赤ちゃんのへその緒の中に、胃・腸・肝臓などが出たまま産まれること。
※小児科学会のサイトでは写真も合わせて詳しく書かれています。

私のクライアントさんの場合、内臓を覆っている腹膜(ヘルニア嚢)もやぶれていました。写真でいう水色の膜ですね。
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イメージは、分かりやすかったヘルニア倶楽部さんから参照

​40年近く前の話しなので、現在の手術とは違うと想定します。

彼女の場合は、出ている臓器が多く1回では無理だったので、時間がかかったそうです。さらに心臓も悪かった為、成長の過程で腹部も含め数回手術をしています。


そのため、おへそもないのですが、彼女の内臓の位置は反転していたり、上下の位置も違ったりと、大学の教材に使われるほど珍しい内臓配置をお持ちなようです。
​CTスキャンを取る時は、配置関係が複雑で、ものすごい時間がかかったのだとか。

心配された自然分娩も3回成功し、最後の4人目の時には帝王切開になったそうで、彼女の誕生してから出産するまでの生命パワー凄し!という感じです。
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さて、問題の肩の痛みは股関節周辺の調整でだいぶ改善でき、クライアントさんも今まで色んな所に行ったけど、誰も上半身以外を見てくれた人なんていなかった!と喜ばれて私もハッピー♪

肩が完全に改善できた訳ではなかったので再度来てもらった時には、横向きで寝ても痛くなかったそうで良かったのですが、私の治療のための最終目標は腹部、もしくは手術痕の瘢痕組織(Scar tissue)にたどりつく事。


そのため、傷跡も全部見たかったのですが、最初に触らないでとけん制されていたし、女性だし、一応段階を踏む事にしました。


プロとして説明した上で、しっかりチェックしておくべきという考えもあるとは思うんですが、クライアントからしたら私は「医療のプロ 医者」じゃないんですよね。

ただの怪我とかではない、色んな状況から手術している過去がある・病院にお世話になる事が多い人達は、自分の生命の危機をゆだねていたお医者さん以外に自分の身体をゆだねる事・信用する事って時間かかる人もいるわけです。

確かに自分のペースに巻き込む方法もあるけれど、そのクライアントさんを見て相手のペースに合わせるなど、その時々で変えて急がないというのも大事なんじゃないかなと思っています。

そして、一度目の来店で信用してくれたので、二回目の来店は腹部も触って良いと許可がでました(嬉☆)タオルの上からですが何個かかたい組織と引きつりも確認。

三回目の来店時、肩の痛みは戻ってしまっていました(泣)

年末の忙しい時期でデスクワークばかりしていたから自分のせいだ・・・と言っていましたが、それ以外にも、肩の痛みだけではなく全身超過敏になっていました。
​
グルテン・卵・乳製品を代表格とした食べ物に気を付けておかないと、全身炎症をおこしてしまうのです。何をしても痛いので、ちょっと押しただけでも痛くかなり気を付けて施術。


しかし三回目で全ての傷を目視で確認する事ができました。​​
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前鋸筋(serratus anterior)部分の瘢痕組織はてごわそうです・・・。
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図の書き方が悪いですが右肋骨ライン下の瘢痕組織からのつっぱりも強い

​小さいのだけでも瘢痕組織をスムーズにしたいところですが、もう一つ問題が。
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​図のように横から見ると、帝王切開の痕を境目に内臓が落ちてのかっている内臓下垂ような状態です。
​
妊娠時の影響で腹直筋離開でもあります。


確かに手技療法も大事ですが、これはコアマッスルである内臓を包み込んでいる腹横筋(Ttransverse abdominal)と内臓を下から支える骨盤底筋(Pelvic floor)も鍛えないと手技治療しても元に戻るよな・・・と思われます。
​カイロプラクターに通っていた時も、アジャストしても毎回腰椎が元に戻っていると言われたそうですが、そりゃそうだよなって思いました。

腰椎にくっついている大腰筋、内臓下垂でめっちゃ下方向にひっぱられてるのでは?と想像ができます。となると、大腰筋も鍛えるのも大事かなと思われます。

私の考えがあってるとも限りませんが、そのカイロの人は、このクライアントさんのヒストリーを考えて何か気づかなかったのでしょうか・・・。私のカイロ体験も考えると、そういう風には考えない施術者もいると思われますが。

ちなみに、腹直筋離開に関して、私がフォローしている杉本練堂先生も下の写真のようにアメブロで情報開示されています。
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これはまだ試していないので、次回来た際にも試して、クライアントさんも自分でセルフケアするように伝えてみたいと思います。

現段階では、まだ途中経過の情報シェアなので、ここで書いた考えや内容が今後色々変わるか可能性もありますが、またシェアできる内容があればシェアしたいと思います☆

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    2022年6月までのブログは、オーストラリア在住現役セラピスト、「海外セラピストドットコム」発起人Megのブログ。
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