​日本で整体師（民間資格）RIE

日本→オーストラリア→オランダ

日本で整体師だったRieさん。このサイトに情報提供をしてくれているオランダ在住のセラピストです。オーストラリアでマッサージセラピストとして働いた後、現在はオランダでスポンサービザを出してもらいながら働いてるRieさん。マッサージ業界へはいったきっかけは、たまたま整体サロンの会社に採用されたからという全く夢のない回答（笑）
オーストラリアでは、ローカルのお店で働きながらも、マーケットでマッサージ出店もしていました。

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​ーーなぜマーケットに出店したんですか？
「将来は独立したいという思いが常にあったので、海外で「自分の店」を持つ感覚を味わってみたかったんです。あと、自分で自由にできる環境を求めていたのと、自分の整体のスキルがどれくらい通用するのか試してみたかったのもあります。マーケット出店が一番の近道だと思ったんですよね。そして、マーケットをやる上でテーマを持ってやっていました。」

ーーテーマとは？
「多くの人に体の悩みを解消して、笑って人生を過ごして欲しいという事です。私の名前Rieはスペイン語とフランス語で「笑」の意味だそうで、それを知ってから私の使命がなんとなくわかった気がしていて！それで、スマイル集めと称して、マーケットでのマッサージが終わった後に写真を撮らせてもらってました。」

ーーへー！Rieってそういう意味があるんですね。さらにそこからスマイル集めとは、楽しそうな事していたんですね！写真のお客さん達、ほんとに良い笑顔です。そんなテーマを持って出店してたRieさんですが、出店中の良い経験、悪い経験とかあります？
「良かったのは、マーケット出店が一種の宣伝効果になり、そこから自分のクライアントにつながることが多くて、ご縁のある方とたくさん繋がれたことですね。ただ、テント設営、予約の管理、片付けなどをすべて一人でやるので、忙しい時とかは予約の管理がおろそかになって...クライアントとしっかり向き合えない時が度々あったことです。」​

ーーそれ分かります...　一人で全部やっていると、忙しい時とかはこなすだけで手と頭がいっぱいで、クライアントへの向き合い方が浅くなったりしますよね。
独立一年目とかそんな感じでした....。そんな中、ビザの関係とかもあるでしょうが、なぜオランダへ行こうと決めたんですか？
「バイロンベイで、タロットリーダーにあなたはオランダが合っていると言われてから、縁もゆかりもなかったオランダに興味を持ちました。」

ーーえっ？！そんな理由（笑）？たまたま整体サロンに受かったと同じくらいのきっかけですね！
「は、はい（笑）日本にいる時から、体を良くするためには食と心が大事だと自分なりに探求してきて、食について本気で学ぼうとバイロンベイ（バイロンベイは健康志向の人が多く、アーティスト、ヒッピー、サーファー、ヨギーな人達も集まっている町です）に行きました。
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オーガニックファームに住んだり、自分の体の変化を体感しながらの生活をしました。体が著しく良くなった事であらためて食が体に与える影響を実感し、それを伝えていくのにはどうしたら良いかと考えた時に教育にいきつきました。

そんな時に、タロットリーディングでオランダと言われた事がきっかけで調べたんです。
世界一子どもが幸福な国でもあるオランダの教育法に感銘を受けました。さらに、日本人は就労許可がなくても働ける事、起業も他の国と比べると簡単にできるというニュースを耳にした事、オランダでは英語ができれば生活に支障はないという事が分かり、これは行くしかないと思いました！」​

ーー導かれてる感じですね。オランダって自由なイメージはありますが、他にはチューリップと風車ぐらいしか思い浮かばないんですけど（笑）、自分でいろいろ調べた結果、行くと決めた時に不安はありました？ほら、オーストラリアは日本人にとってはなじみがあるし、日本人も多く住んでいるので、何とかなりそうな感じでしょ？

「調べてみたら、オランダって家族やパートナーとの時間をとても大事にする傾向にあるんです。ワークシェアリングと言って、仕事とプライベートをバランス良く人生プランをたてる事が出来るんです。私が歩んでいきたい人生とすごくリンクした事、オランダの国の雰囲気、自由とクリエイティビティにも惹かれました。
なので、行きたい！！挑戦したい！！という欲が不安よりもかなり上回っていたこともあり、危険も考えず、エージェントも通さず、友達も知り合いもいない中に飛び込んで、何とかサバイバルしています(笑)」
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ーーバイロンベイも自由でクリエイティブな町ですが、オランダはさらに上をいく感じで、Rieさんの求めているものは一貫していますね。オーストラリア、オランダでの生活はおもい描いてたイメージとギャップはありましたか？
「オーストラリアに行った時も、オランダに無謀に飛び込んだ時も、思い描いていたイメージとはそこまでギャップはなかったです。ほとんどの事はやっぱりそうだったか！と思うことの方が多かったです。
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ただマッサージに関していえば、海外はたとえオイルを使わないドライマッサージだとしても、服を脱ぐ習慣があることが衝撃的でした(笑)えっ、何で？って。日本で整体がメインで施術を行ってたので、服を着たままが当たりだと思っていたのもあります。

​あと、思ったより良かった事があります。オーストラリアでも、オランダでも、日本人というだけで、本当に印象が良いこと！
出張マッサージに行った時は、日本人はクリーンだから、と初めてお会いするのになぜかすごく信頼してもらえていたり、家探しの時も入居をすぐに決めてくれたり、日本人で良かったと思うことが多々ありました。これは日本を出てみないとわからない感覚だなと思いました。」

ーー私もオーストラリアで働き始めた時に同じ事思いました！えっ？オイルを使わないのに服脱ぐんですか？と。さらに、日本人というだけでいろいろ信用してもらえることって多々ありますよね。ありがたいですね！ちなみに、英語力はもともとあったんですか？
「全くないです(笑)　学生時代はもともと英語は好きだったのに、なかなか話せるようにならない事に関して落ち込むことは何度もありました。でも話せなかったおかげで、話せなくてもなんとか伝えようと思う気持ちの方が大事なんだという事や、日本人のスピーキング力のなさは教育が問題なのでは？と気付くきっかけになったのは良かったかもしれません。
英語力は、語学学校に通ったり、シェアハウスのオーナーに教えてもらったりと、日常生活で覚えていきました。いまだに上達したと言える英語力ではないですが(笑)」
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ザ・オランダ！な一枚

​​ーー英語上達は永遠のテーマですね。では、英語力が低い状態で、オーストラリアとオランダでは仕事はどうやって探したんですか？
「オーストラリアでは、自分でポスターを作って掲示板に張り、すぐに自分で出張マッサージを始めました。あとは、語学学校に通っていた時に出会った人が、タイマッサージサロンのボスのお姉さんだった事もあり、それがきっかけでタイマッサージサロンでも働くことができました。

オランダでは、ネットでマッサージサロンを検索し、出てきた上から３つのお店に履歴書を送りました。３店舗からすぐに返事をもらって、面接、テストセッションして、オファーをもらいました。ですが、２店舗はコントラクター契約でフリーランスでないと働けない事がわかりました。
​そして、残り１店舗がビジネスビザ（就労ビザ）のスポンサーになってくれるという事で、今はそこで働かせてもらっています。」

ーーオーストラリアでビジネスビザ（就労ビザ）のスポンサーを探してる人が多い中、行ってすぐにオランダでスポンサー先が見つかったとは、かなりラッキーですね！
オランダのビジネスビザの現状ってどうなんですか？現地の資格がなくてもスポンサーを引き受けれるんですか？オランダ語は話せなくても大丈夫ですか？
「２０１６年までなら、現地の資格がなくてもビジネスビザを取得するチャンスはあったんですけどね...今年から法律が変わって、ビジネスビザの為に会社がスポンサーになってくれる可能性はゼロです。
ほとんどのサロンがフリーランスのセラピストとコントラクター契約の形を取っているので、オランダでセラピストとして働きたいのであれば、今はフリーランスになるしか今は方法はないです。
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私自身も今の会社と１年契約で、契約終了後のスポンサービザの更新は審査が難しいので無理と言われました。なので、契約終了の７月に向けて、フリーランスに切り替えていく準備をします。自分で事業をしていくビザであれば、滞在許可がおりるますので。英語が話せれば、オランダ語は話せなくても、全く問題ありません。」

ーーフリーランスでビザ取れたらどれぐらい滞在できるんですか？
「２年です。オランダに滞在して５年後に永住権申請できます。永住権が取れたらヨーロッパのどこでも働く事ができるので頑張ります！」​

キッズに大人気のハートのヘナ

ヘナアーティストとしても活動中

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​ーーユーロ圏のメリットですね。現時点で出来ることを着実におこない可能性を広げていっているRieさん。バイロンでマーケット出店時にヘナアーティストと知り合った事がきっかけで、Rieさんもヘナに魅了されていったそうです。

​今後オランダでフリーランスになった暁には、マッサージセラピスト兼ヘナアーティストとして再度マーケット出店したい、と夢を広げていってるようです。そんなRieさんから海外へ出てみたいセラピスト、既に海外へ奮闘中のセラピストへの一言！
「海外へ出てみたいセラピストさんへは、短い期間でも１度日本を出てみて、海外で働いてみることをおすすめします。日本で当たり前だったことが、海外ではそうでないことが多々あります。

私の場合は常識とは何なのか？そんなに大切なことだったの？と、セラピストとしても人間としても価値観が変わりました。それと同時に、たくさんの視点を持つことが出来るようになって、人の見方、物の見方が変わります。もちろん、人によって感じかたは違いますが、私はそう感じました。たくさんの日本人が海外で働き、私のように視野を広げて欲しいと思います。そのため独立したのちには、そういう環境を作るためのお手伝いもしていきたいと思います！

既に奮闘中のセラピストさんへは、海外で生活し仕事をするとなると、うまくいかない事・問題点などたくさん出てくると思います。そんな中でもより良いセラピストに成長するために、良い事も悪い事も含め情報共有できたらいいなと思っています。今は、競争ではなく、共創の時代だと思います。海外で日本人としての価値を高められるよう、お互いがんばりましょう！」

セラピストとしてフリーランスビザやオランダ情報をチェックしたい場合は、オランダで永住権・オランダ個人事業主ビザ更新・オランダVSオーストラリアをチェックしてください。

※２０２０年１月１８日更新
オランダについてのオンライン対談をユーチューブにアップしています。

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