これから海外に出てみたいセラピストさんは、自分のしているトリートメントや内容が海外でも通用するのか気になるところだと思います。※「日本から海外へ出たい」ページも参考にしてください。
そして、いざ海外でセラピストとして働きながらも、今後セラピストとしてどうしていこうか迷っている人もいます。※「海外で既に働いている」ページも参考にしてください。 自分がセラピストとして何がしたいのか、どの方向に行きたいのかがある程度分かっていると、それに合わせてワークショップやコースなどを受講したり、浅知識だったものを深めたり、職場を選ぶときの振り分けも出来ます。 そこで、オーストラリアベースの話しにはなりますが、大まかにカテゴリー分けしてみました。
1. スパ・リラクゼーション
スウェディッシュマッサージのようなオイルマッサージは、海外では基礎中の基礎です。
シンプルだからこそ、各セラピストの個性あるセッションや手の使い方、考え方やセオリー、天性のヒーリングハンドなどで全く違うトリートメントになってきます。 やはり、「気持ちい!」を提供できる事が重要になってきます。私も数件のホテルスパ・ローカルスパで働きましたが、通常のスウェディッシュマッサージ以外にも色々なリラックスメニューが用意されています。代表的なのは、
ホットストーンは、体も温まり、深いリラクゼーションモードに入れるので、とっても人気なメニューなうえ、価格も高めに設定が出来ます(と同時にコミッションもアップですよ☆)。10年前ぐらいのスパでは取り入れてない所も多かったですが、今では至る所で見かけますね。スパの仕事を探している時に、これが出来ると伝えたら喜ばれました。 ホットストーンのコースもありますが、スパがトレーニングしてくれる事も多いです、 ハワイアンロミロミやカフナは、文化的・伝統的なバックグラウンドをより良く・深く知っていると、セラピスト側がトリートメント中に「気」も入りやすいですし、クライアントにもロミロミ・カフナとは何かを説明が出来るので興味を持ってもらいやすく、メニューを選んでもらいやすいでしょう。これも特別スキルの一つなので(ハワイでは普通かもしれませんが(汗))、価格を高めに設定しているところが多いですね(再び!同時にコミッションもアップですよ☆)。メニューにいれているサロンでも、出来るセラピストが限られている為に予約を受け付けできないという事もあります。その為、以前面接の時にこれが出来ると伝えたら、これまた喜ばれました。 ※ロミロミセラピストに関して以前ブログで取り上げてます。コチラとコチラも参考にしてください。 アロママッサージは、個々の症状別にアロマをブレンドする訳ではなく、ほとんどのサロンが既にブレンドされているオイルを使ってマッサージをするという事になります。そのお店のブレンドオイルの効能や特徴を覚えて通常のトリートメントをするのみ。 リフレクソロジーはこちらでも人気です。リフレクソロジーだけというよりは、マッサージトリートメント内に組み込む形が圧倒的に多いです。
2. 日本の技術 整体・指圧
指圧一本のお店でやっている人もいますし、マーケット出店でクイックマッサージも含め指圧・整体をしている人もいます。この場合、あえてオイルマッサージを習う必要もありませんね。
英語で習いたい、オーストラリアでの資格も欲しいという方は、オーストラリアの政府認定学校で、オリエンタルセラピーや指圧のコースを設けているところもあります。 他に、Zenthai Shiatsuと言われる人気な指圧ワークショップもあります。このコースは私が住んでいるサンシャインコーストで開かれており、オーストラリア各地から受講しに来たり、マーケットでも良く見かけ、とても人気です。 チームセラピストRieは、日本で整体師として働いていました。そして、オーストラリアでマーケット出店をしていた時は整体一本でやっていたそうです。ただ、サロンで働く時はオイルマッサージをする必要があるので、日本でオイルマッサージを習っていた事が役に立ったそうです。オランダに移住している現在も日本の整体スキル&オイルマッサージで奮闘しています。 ※日本の資格でオーストラリア→オランダへ渡り歩いているRieのインタビューはEメール登録だけの無料メンバーサイトへ。セラピストとしてオランダ移住に興味がある人は個人事業主ビザのページを参考にしてください。
整体・指圧に限らず、日本でもらった資格証明書は持参していた方が良いでしょう。セラピストとして働く為の保険加入時に役に立つ場合もあります。基本有料になるとは思いますが、スクールで英語版も発行してくれる所もあります。無理な場合は、認定されている翻訳家の人にお願いする事も可能です。
3. 治療
リラクゼーションマッサージをする事なく治療に専念する治療家さんも多いと思います。治療家というと、カイロや鍼灸師、理学療法士など思い浮かべると思いますが、こちらのリメディアルマッサージセラピストも、ディプロマを取得後に治療一本に専念している人もいます。スポーツの怪我の治療を専門にしているセラピストもいます。
ディプロマの資格を保持していると、ローカルのカイロ・オステオパシー・フィジオ(理学療法)のクリニックでも働く事が可能になりますが、リメディアルマッサージセラピストなので、クライアントやクリニック側が「マッサージメインの改善」を期待している人も多く、治療一本に絞りたいセラピストには悩ましい課題になっているのも現状のようです。クリニック側からしたら、治療は我々がするから、という所でしょうか。 日本で鍼灸師、理学療法士や柔道整復師だけど、こちらで再度資格を取り直す事が色々な事情で難しい場合は、レメディアルマッサージを取得して、日本での知識を活かして活躍する事もオプションの一つです。 ※カナダでマッサージライセンスを取得し、日本で作業療法士だった女性や、オーストラリアでディプロマ取得のため学校に通っている、日本で鍼灸・指圧師だった男性もいます。 治療の一環でドライニードルと言った鍼治療も人気です。ディプロマを取得すればコースを受講する事が出来るので、セラピストに人気なコースの一つにもなっています。
4. ビューティ・エステ
マッサージセラピストから、フェイシャルや脱毛、ネイルなどをするビューティセラピストになる人も多いですね。
日本人の体格と違って、大きい人達をマッサージし続けるのが体力的にも手の負担的にもきついと思われている女性セラピストさんもいて、そういった負担が軽減できる事も目的でビューティの資格を取る人もいます。 更に、コミッション制がほとんどのマッサージ業界ですが、ビューティセラピストは時給で収入が発生し、ある程度の収入が予想できるという理由の人もいます。その為、1. のスパ・リラクゼーション業界にいて、ビューティも出来れば、仕事や収入の安定にもつながります。 日本人メインにフェイシャルやワックス脱毛をしていた場合、肌質や毛質も違う海外ではチャレンジかもしれません。
5. スポーツマッサージ
通常の現場だと、日頃のアスリートケアをする事が多いセラピストも多いかと思います。目的は、ハードなトレーニングのリカバリーや怪我防止、大会・レース前後のケアなどかと思います。 それとは別に、大会・レース・試合会場がメインで活躍したいと思うセラピストさんもいるでしょう。4月にボランティアで参加したコモンウエルスゲームの時も、ナショナルチームに所属して国内外飛び回っていたり、地域のスポーツチームに所属し活躍しているセラピスト達に出会いました。 そのため、スポーツマッサージ専門でやりたい場合は
場合によっては、テーピングスキルや、スポーツファーストエイド(応急処置)などの知識も求められるかと思います。
さて、私はというと、治療もしたいですが(まだレベルは低いですが・・・)マッサージをする事も好きなので、どちらかと言うと「マッサージをしながらの治療」と「スポーツマッサージ」をクライアントに合わせて織り交ぜているという感じで、今の状態がしっくり落ち着いています。
その為、スパなどで求められるようなリラクゼーションマッサージの問い合わせが入ると、私がしている事とは違うので、お断りをします。中途半端にスパ系リラクゼーションを私から受けるよりは、それを得意とする所に行ってもらった方がクライアントの為でもあると思うからです。 幸いにも、私が部屋を借りているサロンはビューティサロンなので、そちらに誘導します。逆に、ビューティサロンのセラピストも、彼らのトリートメント以上の内容の問い合わせがあると私に誘導してくれます。一括りに言うと同じ「マッサージ」ではありますが、専門・得意分野がある事で、競争ではなく共存できるようになります。 セラピスト同士で何を得意として、どういう方向でしているのかなど知っておくと、お互いをお勧めもしあえて、Win Winの形にもっていけますね!
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