4月4日から開催されていたスポーツの祭典コモンウエルスゲームが、15日に終了しました。
私は7日から14日の間ゴールドコーストに滞在して、マッサージセラピストとしてボランティアで参加しました。 日本はイギリス連邦の国ではないので、日本人には全く馴染みがありませんが、イギリス連邦に属する国や地域が参加する(今回は71カ国)、オリンピックみたいに4年に一度行われる国際スポーツ大会です。
私は、ネットボール(トーナメント戦。ネットボールが分からないという人はコチラへ。)とバスケットボール(準決勝・決勝のみ)が開催される会場で、コート真裏のアスリートゾーンに配属されました。 マッサージセラピストも医者とスポーツ専門の理学療法士、救急救命士やナースで構成されるメディカルチームの一員で、コート裏のオフィスが私たちの待機&施術場所。 アスリートケアをするのかな?と思っていたんですが、実際に始まってみると、私がマッサージをしたのは殆どが審判員さん!!審判員を中心にゲーム観戦した事なかったのですが、ネットボールの審判員は選手より走ってるんではないか?!と思うぐらい、コートの端から端までずっと走ってるように見えました。 先に私の感想をぶっちゃけて言うと 暇&若干退屈でした(笑) 特に、ゲームをしている時間はする事もなく、モニターでゲーム観戦するのみ。 コート際に座れるのは、救命士2人、医者1人、理学療法士1人のみなので、私は実際に目の前でゲームは見れませんし、許可を取って見に行っても数分後には追い返されるし(笑)、モニター観戦しながら他の人と談話という感じです。 ファーストエイド(救急手当)をするナース達は一カ所にいるというより、動きまわっている感じで、マッサージセラピストのみオフィスに缶詰! 最後のシフトだったバスケットボールの準決勝の時は8時間シフトで、最後の最後にアスリートを1人マッサージしたぐらい。 トリプルショットのコーヒーも飲み、ゲームをモニターで観戦し(好ゲームで良かったんですが)、アスリートのウォーミングアップルームもウロウロしたりもしましたが(笑)8時間ずっと待機は長かった~!!! トップクラスのチームは、自国から連れてきたメディカルチームがいたので、他のボランティアメディカルチームのメンバーもどちらかというと時間を持て余している感じ。ある女医さんは自分のパソコン持参して勉強してました。 とはいえ、アスリートは自分たちの周りをウロウロしていていつもと違う環境だし、集まっているマネージャーやボランティアの人達も海外・国内の至る所から来ていて、国際スポーツイベント関係の経験値高い人達ばかり。その人達の話も聞けたりしたし、国際大会の舞台裏がどうなっているのかも知れたし、マッサージをした審判員達からもかなり良いフィードバックを貰え、やって良かったなと思います。 しかーーーし 選手村にいたセラピスト仲間の一人は、真逆だったようです。 選手村は12台のテーブルが並んであって、10時間ぐらいのシフトの間に18人ぐらいマッサージしないといけなかったそうです(汗) 自己紹介をする暇もないくらい忙しく、みんな初日は元気だったのに、段々静かになっていったそうな・・・。 数をこなす働き方は好きではないので、配属されなくて良かったなと思うと同時に、でも退屈気味だった私は、1日ぐらい働いてみたかったなとも思ったり、複雑な心境です(苦笑) そして、18人/日×30分×日数の料金を自然に計算しちゃったのは言うまでもありません(笑)
ボランティアへはお土産もありました☆入った日数が多い人は、お土産が増えていきます。
ボランティアの人達は、開会式のリハーサルチケットもタダでもらえたり、絶叫系アトラクションのあるテーマパークもIDがあればタダ、交通機関もタダ’、他のイベントの入場料もタダになったりと、ちょこちょことボランティアの人達への特権もあったりしました。
さて、2020年に東京オリンピックがありますね~。
セラピストとして参加したいと思っている人もいるかと思います。でも海外に住んでいるセラピストで疑問な事が一つありますよね? 国際ライセンスを持っているとはいえ、日本でセラピストとして参加するには「日本の国家資格」が必要なんでは? そこで一つ対策が! 今回のボランティア中に話しをした理学療法士で、オーストラリアのナショナルチームのスタッフとしても働いている人によると、オリンピックのスタッフチームの中でマッサージセラピストは慢性的にスタッフ不足なようです。条件さえ満たせば、採用される可能性は大なんだとか。リオオリンピックの時もマッサージセラピストは不足していたんだそうです。 理由は、長期間拘束されるが、マッサージは重要ポジションではないのでボランティアかつ忙しいからなのだとか。マッサージ以外のポジションはボランティアなのか有給なのかなど詳しく聞いていませんが、もちろん旅費・宿(相部屋)・食事は出るそうです。 これ日本側のオーガナイズで参加すると仮定すると、海外からの参加者だからといって飛行機・宿代が出るとは思えないので、オーストラリアチームの一員で参加すれば、無料で日本に帰国できるという特典もありますね(笑) ちなみに市民権は持っていなくても問題はなし。 もしかしたらオーストラリアだけじゃなくて、他の国も同じ状況かも?! 興味がある人は、調べてみてチャレンジしてみては?! 今回のコモンウエルスゲームの時の条件でもあり、オリンピックの時も同じ条件だと思われるのが、最低ディプロマがある事。 必須ではないですが、やはり治療系やスポーツマッサージ・スポーツファーストエイドなどの経験と知識がある方が良いですね。リラクゼーション・ディープティシューの経験が中心だと、現場ではきついと思われます。 まだ募集はされていないようだし、興味がある人は今からそういう方向性で経験を積んでいったら良いと思います。 セラピストとして参加しなくても、オーストラリアのオリンピック委員会のサイトによると、ボランティアの仕事は色々あるようなので、違うポジションで参加するのもありですね!
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プロフィール2022年6月までのブログは、オーストラリア在住現役セラピスト、「海外セラピストドットコム」発起人Megのブログ。 カテゴリー
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