このテーマを掲載するかどうか以前から迷っていたのですが、ある事がきっかけで掲載する事にしました。セクハラ客で悩んでいるセラピストさん達に届けば良いと思います。
今日のブログは長いです!覚悟を(笑) 私が日本でセラピストとして働いていた1年半。月4~6日のお休み、毎日大体6,7本するのが当たり前なお店でした。洋服(館内着)を着たままのオイルを使わないマッサージだったからかもしれませんが、セクハラのクライアントさんって片手でも余ってしまうほど少ない数でした。 そんなセクハラ耐性に無防備な私が舞い降りたオーストラリア。 オイルマッサージが主流。そして、女性はもちろん男性もパンツ一枚になる訳です。 そこで待ち受けていたのが、私たちセラピストを性感マッサージもしくは本番をする人として対応しようとするセクハラ客! ハンドジョブ・本番リクエストは当たり前。 リスペクトなしの真っ裸になられる事も当たり前。 変な要求・金払えば何でもOKと思ってる人も当たり前。 パンツ履け履かないの押し問答も当たり前(苦笑) 独立する前に働いたお店は、ホテルのスパ5店舗、ローカルスパ3店舗、治療院2店舗。マネージャーもしていた時期もあり、これらの経験から導きだしたセクハラ対策です。
セクハラ対策と海外旅行の安全対策は一緒
安全な日本から海外旅行に出る時って色々注意しますよね。
例えば、スリ・ひったくりや恐喝などに合わないような対策の王道が、お金を分散させて所持する、恐喝の時にあげるお財布を別に作って持参しておく、高級なものは身に着けないなどなど。 これをする事により、本人自身も注意しようと意識が向き、被害に合わないOR被害に合っても最小限に抑える事ができるという訳です。そして、対策をしているから旅行も楽しめる訳です。 このポイントを押さえておかないと、丸腰状態で「狙ってくださーい!」と言っているようなものです。 セクハラも基本は同じです。注意点や対応策を知っておけば、被害に合わないOR合っても最小限に抑えられます。 逆に言えば、それを知らないとどこのお店に行っても同じサークルをグルグル回る事になります。
私も戸惑った1人だった
オーストラリアで働き始めてセクハラ客に驚きの連続。これ5スターホテルのスパで働いていた時です。こんな事に対応する為にこの仕事している訳じゃない!という悲しさと怒りが混じった思いで、まじでこの仕事辞めようかと思いました(苦笑)
そしてやっぱ触られるのって嫌ですよね。 とある超大企業のCEOをホテルの部屋にマッサージに行った時あるお昼の出来事。仰向けになった時にいつも通りタオルで目を隠しました。すると「目を隠して何をしようとしてるんだ~♪」とエロ声のおっさん。そして腰を掴まれます。これ強烈に嫌でした。 オーナーやシニアセラピストに言うと、オーナーは「私には何もしてこないし何の問題もない」、シニアセラピストに言うと「えー、あの人と話すの楽しいから結構楽しみにしてるのにー」とか言われる始末で、私の怒りは空回り(苦笑) そして色んな話しや状況を自分で分析した結果、
さきほどの海外旅行の例でいえば、ひったくりや恐喝をしようとする人達も狙いやすい人・簡単そうな人を狙ってると思います。空き巣とかも、入りやすい家を狙ってたりしますよね。それと同じです。
問題が問題でなくなった時
最初のきっかけは、当時流行っていたミクシー。
私のオーストラリアでの奮闘(笑)を友達に伝えたい~!でもただ怒りをぶつけるだけじゃつまらんなーと思い、真剣に悩んでいたセクハラ客を「珍客ネタ」としておもしろおかしく披露。そして、それがうけた! 「ごめーん!本人からしたら笑い事やないんやろうけど、面白くて密かに楽しみにしてる」とか言われまして、さらに調子にのる(笑) おもしろおかしく書くためには、セクハラ客の行動や部屋の状況など逐一をものすごーーっく事細かに観察する必要がありました。 実はこれが良かった。物凄く細かくセクハラ客を観察した事で、セクハラ客のパターン・動向・考え・言い方・言い回しなどが読めるようになりました。=対応策が見えて先手必勝ができるという訳です。 悲しさと怒りが混じった思いだった最初の頃と比べ、ミクシーのお陰でおもしろおかしく伝える楽しさを見出し、珍客がいないとちょっと残念だったりした事も(笑)それと同時に、セクハラ客の悩みが消滅。
さて、私の経験は?
既にミクシーのアカウントは閉鎖したので、自分が何を書いたかを披露できないのが残念(笑)かつ、数が多すぎて全部列挙できませんが、一部列をあげると
などなど。これは、私の中では笑えるネタ。何か要求されても当たり前のようにNOと一徹すれば問題ないレベルです。
基本を押さえる
「何か要求されても当たり前のようにNOと一徹すれば問題ないレベル」
しかし、これが中々出来ない日本人のセラピストさんも多いのも事実です。特に海外在住歴が短いとですね。日本社会の接客で、理不尽なクライアントさんにも丁寧に接客し、へりくだって対応する事が大事とされているし、ハッキリ毅然と断るっていうのが中々出来ないんですね。 断っているんです!って思いました? 断っているつもりでも、失礼なお客様に対しても失礼がないようにと教えられた日本人には、欧米社会の中では曖昧な対応しか見えず、「YES」か「NO」を迷っている風にとらえられ、ちょっと押せばこのセラピストいけるんじゃない?と思われちゃうパターンが結構あるんです。 ハッキリ毅然と当たり前のように断れば(怒るんじゃないですよ)、結構すんなり引いてくれるパターンが殆どです。セクハラ客の半分は「ちょっと聞いてみよう」レベル。 3段階に分けますが、1がちゃんと出来ていれば殆ど3まで行く事はありません。
ホテルであれば、荷物を全部置いて部屋を立ち去っても、コンシェルジュに話せば荷物を取りにいってくれます。 その他の注意点は?
笑えない私の体験と対策
残念ながらおもしろおかしく書けるような笑えない内容のもあります。夜の時間帯のホテルの部屋でのマッサージです。
ちなみに、「断って荷物を置いて部屋を出てコンシェルジュに取りにいかせるという選択」はお店側がホテル側と話して決めたお約束みたいなものです。
働き始める時にお店はいちいち説明しない
優しい所もあるでしょうが、ほとんどの場所では「セクハラ客がいるのはセラピストとして分かっていて、ある程度自分で自分を面倒みれる」という前提です。
こんなの聞いていない!とお店側に怒っても仕方がありません。 働き始める時に、セクハラ客に対するオーナーの考えやお店の対応方法などを自分で確認しましょう。既に働いているという場合は、セクハラ客の内容を自分はどう対応したかも含め報告し、お店側の対応の仕方のすり合わせをしておきましょう。 自分のワークコンディションは自分で作るのがこちらの常識。 しかし、働いてみないと実際のところは分からないという事もあります。 一度中国系のマッサージサロンで働いた事があります。お店のフロントにはセラピュティックオンリーと掲げてあったので、オーナーがちゃんとしていると勝手に思っていました。 しかし!もちろん普通の人もいるんですけど、セクハラ客のオンパレード! 断ったセクハラ客が戻ってきた時、「あなたは何もしないんだよね、他の人終わるまで待つ」と言われました(驚)!って事は誰かしているからセクハラ客が常に来るんですよね・・・。 仕舞には、他のセラピストが私が断ってるとオーナーに文句言っている(笑) オンコール待機もOKと言っていたものの、冬の時期で既に暗い時間な夕方5時半とか6時とかに呼ばれる。ホテルなら良いんですが、ローカルの幹線道路上で車は行きかっているが人通りは少なく、他のローカルショップも既に閉まっている状態。 他のセラピストは帰りたいから私を呼ぶというパターンで、1人で変な客が来るかもしれない店にいるという状況かつ周りに駆け込む場所もないという時がありました。まだ英語もまともに話せないし、心細いし、怖い。その後オンコールは断っていたら「怠け者」のレッテル貼られる(笑) 期待されるより、レッテル貼られた方が全然万々歳なんですけど(笑)、こんな使い方をするような店では働けんと、次の仕事見つかる前に辞めました。 こういうセラピストの安全対策を軽くみている・大事にしていない・セクハラ客だろうと利益さえあがれば良いと思っているようなお店は、自分のワークコンディションは自分で作るもへったくれもないので、辞めるが一番です!
男性セラピストだからと侮るなかれ
女性セラピストは大変だ~って思いました?男性セラピストも注意です。
男性セラピストのセクハラ被害は、ゲイのクライアントさんと男性指名の年配の女性クライアントさんです。 実際にこのパターンで、「もう行きたくない」とオーナーに伝えている男性セラピスト達も過去にいました。 さらにもう一つ大きな注意点が。 男性セラピストは、被害者だけでなく加害者にならされる可能性が大という事 痴漢の冤罪があるように、何もしていないのにセクハラで訴えられる可能性があるという事です。 実際に、一緒に働いていた事のあった男性セラピストが「セクハラで訴えられたセラピスト」としてテレビのニュースに出てきた時はびっくりしました。結果無罪になった訳ですが、それでもシャレにならない人生の一ページになっちゃいます。 これはスパ・リラクゼーション業界だけではなく治療院とかも同じです。 昔働いた事がある治療メインのスポーツマッサージクリニック。ある男性セラピストの件でお店にクレームがはいりました。 夜6時ぐらいで既に外は暗く、常連ではない女性のクライアントさんの予約の為に男性セラピストが最後に一人残って働いている状態でした。閉める前という事もあり、お店は電気満開ではなかった状況だったようで、彼が利用していた一番奥の部屋に行くまで女性のクライアントさんは怖い思いをしていたそうで、裸になっている施術中も気が気じゃなかったようです。 こういう事もあった為、男性セラピストは暗い時間の時は配慮をするようにしたり、他には
とはいえ、男性オーナーは例えクレームが来ても謝らないポリシーの持ち主でした。謝る=認めた事になるからというもの。配慮はするが治療のプロとしてやる必要がある事はやると譲らない。 もちろんボーダーラインはありますが、あまり引き過ぎないのもコツのようです。
苦い経験も次に生かす
どの仕事でも良い面と悪い面がありますね。
セクハラにあった悪い面にフォーカスして被害にあったと悩み続けて終わるのか、これをきっかけに前向きに現実を知り、対応策を知ったうえで頭を切り替え、この仕事の好きな部分にフォーカスして続けていくのかはその人次第。 辞める事も選択の一つとして考えた私が、笑いのネタに変え、観察し、自分の中でマニュアルを作った事でセクハラ客の問題が問題ではなくなったというのは一つの例でしかありませんが、何かしら役に立つと思います。 そして経験を積んで私の中でセクハラマニュアルが出来上がるにつれ、ほとんどセクハラ客に当たる事がなくなりました。正確には、なくなったというより、セクハラ客の認識が「私は色々知っているセラピスト」と認識され、手を出そうとしても仕方がないカテゴリーに入れられた(笑)といった方が間違いないかもしれません。 独立する時も、そういった経験を活かしてセクハラ客が来ない仕掛けをしています(笑)ので、全然安心して働いています。
それでも絶対嫌!という方へ
絶対に男性客が来ないとお約束が取れる 妊婦用マッサージのスペシャリストとして働くのも一つの手です。
実は、そういった事も理由の一つとして妊婦ケアの専門にしたセラピストさんをインタビューしたところです。来月にはインタビュー公開できると思います。 かなり長いブログになりましたが、どれ一つも欠かしたくなかったので全部一つのブログにまとめました。前向きな方向で、セクハラ客で悩んでいるセラピストさん達に届けば良いと思います。 追加ブログ ⇒ セクハラファーストエイド
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プロフィール2022年6月までのブログは、オーストラリア在住現役セラピスト、「海外セラピストドットコム」発起人Megのブログ。 カテゴリー
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