前回のブログでは海外で働くセラピストがぶち当たる壁として、実体験や対策も含めて紹介しました。今回は、起こってしまったセクハラ被害は取り消せませんので、その後の対応を紹介したいと思います。
メンタルケア
セクハラ被害のレベルにも色々ありますが、それを受けたセラピストさんの経験数や性格・捉え方が色々違うので精神的にショックを受けてしまう場合もあるでしょう。
同僚・ボス・友人・知人などに心の内を聞いてもらうのも一つの手ですが、それでも解消せずに落ち込み悩んでしまった場合は? その時は、プロフェッショナルなカウンセリングを受けるのも可能です。
いざという時の最終手段を職場と話し合っておく
カウンセリングまで受ける必要はないが、これからの事を今後どう対応したらよいのか疑問もあるという場合。もちろん次が無いに越した事はないんですが、苦い経験を活かして職場と話し合っておきましょう。
オーストラリアは、他の海外に比べて比較的安全な国で、フレンドリーな気質、銃社会でもないので命の危険レベルは限りなく低いですが、度を過ぎたセクハラ客・危険人物だと思われた場合はさっさと逃げましょう。 こういう状況の時、「マッサージを最後まで終わらせる」のが責任ではなく、「自分で判断をして自分の身を守る。」のも、責任の一つです。 前回のブログにも書きましたが、私がホテルの部屋に出張マッサージに行く時の最終手段は 「荷物を全部置いて部屋を出て、コンシェルジュの所に行き、荷物を全部取って来てもらう」というもの。これはお店側がそういうお約束を取り付けていました。そういうもしもの時の為に、お会計も事前に済ませておきます。 こういう最終手段がある、荷物を置いて途中で逃げても良いんだ!というある種の安心感がありますので、セクハラ客にも毅然と対応ができます。
ハッキリNOという強さを身に着ける
普通に生活していてもそうですが、どんなにルールや対策があっても完全に犯罪が防げる事は難しいですね。
危険地帯に住むよりは安全地帯に引っ越した方が犯罪に合うのが少ないのと同じく、働く環境を変える事で限りなく減らすこともできます。 例えば、スポーツケア・治療やオイルを使わない鍼・指圧などの手技、マーケット出店などのオープンな空間での施術、妊婦ケアなどもそうですね。 さらに、国によっては考え方が全然違ったりもしますよね。 東南アジアでは、マッサージセラピストというと=売春婦のイメージをされるため、マッサージの方が好きだけどビューティセラピストになったというアジア人のセラピストもいました。 インド人夫婦の部屋にマッサージに行ったヨーロピアンセラピストさん。奥様側から、私の代わりに旦那にお仕事してと目の前で言われたのだとか(笑)セラピストが「あなた(奥様)がしなさいよ」というと、「それもそちらの仕事でしょ」と当たり前のように言われたと(汗) 他民族国家に住んでいると、色んな人種・文化・考えの方が出入りします。どんなに対策があったとしても、結局は人と人との間におこる事なので、セクハラを皆無にするにはセラピスト側の心構えも必要になってきます。 前回のブログでも書いた 断っているつもりでも、失礼なお客様に対しても失礼がないようにと教えられた日本人には、欧米社会の中では曖昧な対応しか見えず、「YES」か「NO」を迷っている風にとらえられ、ちょっと押せばこのセラピストいけるんじゃない?と思われちゃうパターンが結構あるんです。
そして、それを良い事におもしろがってエスカレートしていく質の悪い客も数は少ないですがいます。そのため、曖昧に取られないように日本人セラピスト側の心構えとして
このベースの部分がしっかりしていると、どこに行っても大丈夫だと思います。 海外にいるセラピストさん、これからもお互い頑張っていきましょう!
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プロフィール2022年6月までのブログは、オーストラリア在住現役セラピスト、「海外セラピストドットコム」発起人Megのブログ。 カテゴリー
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