先日、独立を考えているセラピストさんから相談を受けました。
お店で働いている時は、マネージャーとかではない限り、自分のマッサージの事だけに集中すれば良かった状況が、独立しようとなると話しが変わりますよね。 仮にマネージャーなどで数字を把握し運営に携わっていても、ビジネスの運営費を自分のお財布から出すのと出さないのは意識が変わってくると思います。 今回、値段設定やレントとの比率、稼働率やリターン率などの話しになりましたので、それに関する内容を伝えていきたいと思います。
値段設定はどうするのか
値段設定の基準は
などを考慮していきます。
逆に値段を設定してから、上記基準を考えるというのもあるとは思います。どちらかと言うと、そうしている人の方が多いかと思います。 私はDryneedling(鍼)を使ったRemedial/ Deep Tissue/ Sportsマッサージを中心にして、リンパドレナージュや妊婦用マッサージもしていますが、値段は一律一緒にしています。 スパなどで働いている時にしていたホットストーン・カフナハワイアンマッサージなどは、施術メニューから省いています。 これらをサービス内容にいれると、特別料金で多めにチャージが出来ますし、客層を広げれるという視点もありますが、私が対象としているクライアント層とは違うので、あえて全部省きました。
高くもなく安くもない、ちょうどよい中間「安全圏」を基準に設定しているセラピストさんも多いですよね。地域によってその「安全圏」の値段は変わるとは思いますが。
しかし、値引き合戦になっていて、安全圏値段でも高いと思わせる値段設定をしているセラピストさん達(Diploma資格保持者でも)もいます。 働いていたお店と同じ値段で独立するというパターンもあります。 値段が変わらないので、指名客がフォローしやすい条件を作る点はメリットです。 その逆で、働いていたお店より安くして、クライアントさんにお得感をアピールさせて独立しているセラピストさんもいます。 周りの基準より15~20ドル高めに設定して独立しているセラピストさんもいます。 ソリッドでかなりの数の固定客があれば、独立してすぐにでもやっていけるという事の証拠でもありますね。 自宅をサロンにする場合は、ビジネスレント代がかからない分、クライアント側は他よりも少し安い値段を期待する可能性は大ですね(汗)
「わたしたち自身の価値」をどこに置きますか?
ブログの初めに書いた「値段設定の基準」にもよりますが、働いていた時のコミッションよりも少し高め、のような安すぎる値段設定はあまりお勧めできません。
例えば、1時間40ドルのコミッションを貰っていた場合。 プライベートで空き時間に50-60ドルに設定してマッサージをしているセラピストさんをよく見かけていました。空いた時間程度でしている場合はOKだと思いますが、独立するなら考え直してみても良いと思います。 理由は、
逆は? 現状は、それぞれのセラピストさんのか考え方次第ですが、そう簡単に踏み切れない場合が多いようです。やはりクライアントさんが離れていくのが怖い・・・という感じでしょうか。特に値段に惹かれて来るビジネスになってしまった場合は、中々難しく感じるかもしれません。 一度決めた値段を上げる簡単なタイミングは、 ソリッドなクライアント数がある上(リターン率が80%上回っていたり口コミ率が高いなど)、予約も常に埋まっていて、新規の問い合わせもオーバーフローで断る事が多いなどの条件が揃っていれば、余計な心配事はなくなるかなと思います。
あまり値段を低く設定していると、こういった事に資金をまわす余裕がうまれません。資金を出そうと思ったら、数をこなさないといけなくなり、心身ともに疲れ切ってしまいます。 しかも、数をこなしたいからと言って、都合よくクライアントさんの数が増えるとは限りません(汗) 値段だけでクライアントに還元するのではなく、こういった事でクライアントに還元させていきましょう。そうすれば、おのずとクライアントも値段関係なくフォローしてくれると思います。 値段設定の話しだけで長くなってしまいましたので、続きはまた次回のブログでお話しますね。
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プロフィール2022年6月までのブログは、オーストラリア在住現役セラピスト、「海外セラピストドットコム」発起人Megのブログ。 カテゴリー
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6月 2022
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