オーストラリアは6月が年度末。
この年度末前にやってくる請求書が、協会経由でくるマッサージセラピストの保険の更新料。 独立していようがお店で働こうが、正規でマッサージセラピストとして働くとなると必須な保険。 協会と提携している保険会社なら、割引がきいたりしています。 マッサージセラピストなら、保険会社や契約内容によりますが、年間150ドル~250ドルぐらいの出費です。私の場合は、カード決済の機械も借りていて、それにも保険を掛けないといけないので、200ドルを切るくらい。 他の業種に比べたら大した事ない値段ではありますが、今年の請求書は違った!
突然の500ドル!
ひょえー!!!何で~?!
数年に一度微々たる値上げは多少あった時もありますが、何も保険利用していないのに何で2倍以上も~!!!
保険会社の説明は?!
ドライニードルをしているから
アキュパンクチャー(鍼)と全く同じ針を利用するドライニードル。
他の国の法律は不明ですが、オーストラリアでは、ディプロマがあればドライニードルのコースに参加できて、鍼治療ができます。 とは言え、マッサージセラピストが行える鍼治療ドライニードルは、トリガーポイント(日本で言う硬結かな?)に刺すだけで、筋肉を緩めたり、瘢痕組織を壊して癒着を取ったりするのに利用します。アキュパンクチャーのように不妊治療や内臓疾患を扱えるような治療ではありません。 ひらたーーく言えば、指や肘でポイント押し続けることなく、針をサクッといれて緩ませれる訳です。施術時間の労力も時間も効率よくなり、針が嫌いでなければクライアントさんへの負担も軽減されて、今では無くてはならない存在。 それと同時に、残念ながら事故も多いそうで・・・。
保険会社から言われたルールは?
ドライニードルで、そんな時間をクリアするコースがクィーンズランド州に存在するのか(苦笑)?結構期間が長いコースに参加したセラピスト仲間に聞いても、必要時間に届かない(汗) 私はベーシックなレベル1のコースだけを受講しているので届かず、仮に次のステップレベル2を受講してもまだ届かない・・・。 ちなみに、突然の値上げの請求書には何も理由は書いておらず、電話で問い合わせてやっと知れた情報。さすがオーストラリア(笑)
保険会社一斉ルールなのか?
他の大手保険会社2件に問い合わせてみました。
もし一斉ルールなら、仕方がないし、そのうち追加でドライニードルのコースに再度行きなおすかな、と思いながら。 が、オーストラリアでマッサージ保険加入歴13年。一度も請求した事もないし(良い事なんですが)完全掛け捨てレベルなので、安く抑えれるなら安く抑えたいのが本音(笑) そして、他の保険会社の返答は 普通に修了書があれば、ドライニードルに対しての追加料金なし(驚)! 念には念をで、再確認しなおしました(笑) えっ、じゃー保険会社変えれば良いだけじゃない?!
私の加入している保険会社の返答は?
ダダこねても仕方がないので、協会と保険会社両方に、素直に「私はその時間分のコースを修了していないので、保険会社を変えます」とメール。
翌日には料金が前年度と同じ料金に値下げされた訂正の請求書が送られてきた(笑)! はっ???? 保険会社に「ドライニードルの件はどうなったの?値下げされた新しい請求書は嬉しいけど、これはドライニードルも入ってるのを再確認したい」とメールで問い合わせしたところ さらに翌日、保険会社からではなく、協会からの一斉メールが。 協会が交渉の末、協会経由のセラピストには値上げしないという事になりました、と。 なんじゃそれ(笑) 恐らく、私と同じ行動にでようとしたセラピストさん達が続出したのでしょう・・・。 保険会社も他の保険会社を調査しておけよ・・・って言う感じではありますが、簡単に折れた今回の素早さにも驚きです(こっちでは珍しい(笑))。 他の保険会社も含め今後また変わってくる可能性もなきにしもあらずだとは思いますが、今回はこういう結果になっているので一先ず良しとします。
ナチュラルセラピスト業界への制約は今後も増えていくのだろうか?
今回の私のケースは、たかだか料金があがる程度ではありますが、今後はどうなるかな?という感じです。
以前に、各種ナチュラルセラピーがオーストラリアのプライベート保険対象から外されるのを反対する著名サイトをブログでシェアしたんですが、残念ながら今年の4月に決行されています。 驚く事に、ハーブなども取り言えるナチュロパシー(自然療法)も保険対象外になりました。 その他、指圧・ボウエンセラピー・アロマセラピー・キネシオロジー・ホメオパシー・ピラティスなど馴染みがあるものが続々と対象外に。 メディケア(国民健康保険)に頼らず、安くない料金を自費で出して自分の健康に気を使っている人達は、国の医療費の負担軽減に貢献していると思われるのに(苦笑)、更に自費で払っているプライベート保険会社からもサポートを受けれなくなってしまいました。 前々からマッサージもその対象になるのではと言われていて、私が加入してい保険会社のマッサージに関するサポート額は、そのうち消えるのでは・・・と思うぐらい、昔に比べるとかなり減らされていっています。 自分たちのする事や思いに変わりはありませんが、保険会社に自分たちのビジネスの舵の一部を握られているみたいで嫌な感じではありますが、そんな事も吹き飛ばすぐらいの勢いでナチュラルセラピスト業界が発展していかないとな~と思います。
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プロフィール2022年6月までのブログは、オーストラリア在住現役セラピスト、「海外セラピストドットコム」発起人Megのブログ。 カテゴリー
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