世の中には、マッサージを含む手技治療をしていセラピストで障害を持っている人がいます。
日本では、指圧師や鍼灸師は、もともとは視力障害の方たちのための資格でしたね。 私の職場の近くにも、盲目の鍼灸&オステオパシーをするセラピストがいます。行った事はありませんが、ハンデがありながらも鍼灸とオステオパシーを習って独立営業してる事に関して、尊敬しています。 盲目の人からの鍼治療は怖いと言うクライアントがたまにいるので、日本とか中国とかでは普通だよって伝えると、驚くと同時にそういう事ならと安心される時もあります。 そして今回は、片腕のセラピストの記事を見つけましたので紹介します。
massage magazineからの一枚。原文読みたい人はコチラへ(英語)
元々アメリカの空軍隊員だったアーロン。イラクから帰還した後の事故で、利き腕を失ったそうです。
そんな彼がマッサージ業界の扉をたたいたのは、運転中のちょっとした勘違いから、どこかの駐車場に入り込んだ時に見たマッサージスクールのサイン。 その時に運命を感じたそうです。 授業では、もちろん両腕を使うことが前提の指導になるのですが、ポジティブな姿勢で片腕の使い方を駆使して、彼のスタイルを確立していきます。 両腕のセラピストと同じレベルの施術ができるように、体幹や肩、腕の筋力強化したり、叩打法(Tapotement)を手ではなく指でしたり、色々工夫をしたようです。 とはいえ、やはり肩に負担がかかったようで、授業が終わった後は肩を冷やしたりする日々。 そしていよいよ、実習でクライアントに施術をする日を迎えます。施術をうけたクライアントは、実習生のためにアンケートに記入をする必要があるんですが、彼はネガティブコメントも覚悟してたようです。 結果は、インストラクターも笑顔の予想以上のポジティブコメント!これを機会に、さらに自信をつけていきます。 そして、アーロンは、アメリカ(もしかしたら世界)で最初の片腕のレジスターマッサージセラピストになりました。
私は、マッサージセラピストになって以来、手や腕を大事に扱ってるつもりですが(おそらく他のセラピストさんも)、失敗もあります。
包丁で親指を切ることは代表格・・・(笑)親指を浮かせたままマッサージするだけでも一苦労。 過去に一度、お金を貯めたかったのもあり、調子に乗って休みを返上して連日出勤していました。左手が急性の腱鞘炎になり、右手中心、左手は肘メイン・角度によっては前腕も使えたという感じでしたが、今までのやり方を変える必要がありました。 両手がアトピーになり、皮膚がボロボロでオイルマッサージには適さない手のごわつきがあった時もありましたが、手のひらはまだ大丈夫だったので、角度や手の置き方を工夫してマッサージしていました。 そんな私の「手が使えない」程度のレベルではないアーロン! 片腕失くしたら、この仕事続けられないなと思っていた私には、ポジティブな意味で考え方を変えざる得ません。 怪我をしたため工夫してマッサージをしたよ!というセラピストさんがいたら、その時の体験などコメント下さい☆
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プロフィール2022年6月までのブログは、オーストラリア在住現役セラピスト、「海外セラピストドットコム」発起人Megのブログ。 カテゴリー
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