日本で作業療法士だったカナダ在住のHirokoさん
海外在住のセラピストさんで、オーストラリア以外の国に在住しているセラピストさんへの初インタビュー。 日本で作業療法士として働いていたHirokoさんは、現在はRMT(Registered Massage Therapist)としてカナダのトロントで独立開業しています。 ブログでは、カナダとオーストラリアの資格制度の違いを簡単に比較しています。 |
ーーカナダでマッサージセラピストになる前は何をされていましたか?
「日本では、作業療法士として、病院や老人保健施設で5年ほど勤務していました。専門は、脳卒中や外傷など成人の身体障碍分野でした。マッサージそのものはきちんと習ったことはありませんでしたが、ストレッチや筋膜リリースなどの徒手的な療法は日常的に行っていました。カナダに渡ってから、カナダでの作業療法士の資格を取ることも考えましたが、移住後しばらくは、学校に通い直す経済力や英語力がまだまだなくて二の足を踏んでいました。」
ーーそれは二の足踏んじゃいますよね、最初は。その状況から何故マッサージ業界を選んだんですか?
「移住して何年か経った頃に、指圧クリニックの受付の仕事をした事がきっかけです。指圧を受けに来られたお客さんの皆さんが、幸せそうに帰って行くのを見ているうちに、自分もマッサージの仕事をしてみようかな、という気になりました。
そこで調べたところ、私が住んでいるオンタリオ州では、RMTは医者や看護師と同じくヘルスケアプロフェッショナルとして扱われているということを知り、以前の仕事と内容が似ていることもあり、やってみよう!!と考えました。」
ーーそうだったんですね!ちなみに、カナダに移住してどれくらいになるんですか?移住のきっかけは何でしたか?
「トロントに渡ったのは2010年ですので7年ぐらいになります。カナダ人の現在の夫とフェイスブックで偶然に知り合い、メールなどやり取りする内に仲良くなって、2009年に日本から彼に会いに来ました。それがきっかけで交際が始まり、結婚して永住することになりました。」
ーーおおおおおお!そんな出会い方もあるんですね!日本ではどうか分かりませんが、海外では「ネットで知り合って、交際、結婚」って珍しくないですよね。日本での仕事を辞めてカナダに渡る時の心境はどうでしたか?
「もともと日本国内でも、故郷を離れて別の地域の大学へ通ったり割と転々としていたので、外国に行くことにもそれほど恐れはなかったですね。作業療法士の仕事も、カナダで本当にやりたければ、カナダでもどうにかしてまたできるだろう、嫌になって日本に帰ってくることになったとしても、資格職だしどうにでもなるかなと、楽観的に構えていました(笑)」
「日本では、作業療法士として、病院や老人保健施設で5年ほど勤務していました。専門は、脳卒中や外傷など成人の身体障碍分野でした。マッサージそのものはきちんと習ったことはありませんでしたが、ストレッチや筋膜リリースなどの徒手的な療法は日常的に行っていました。カナダに渡ってから、カナダでの作業療法士の資格を取ることも考えましたが、移住後しばらくは、学校に通い直す経済力や英語力がまだまだなくて二の足を踏んでいました。」
ーーそれは二の足踏んじゃいますよね、最初は。その状況から何故マッサージ業界を選んだんですか?
「移住して何年か経った頃に、指圧クリニックの受付の仕事をした事がきっかけです。指圧を受けに来られたお客さんの皆さんが、幸せそうに帰って行くのを見ているうちに、自分もマッサージの仕事をしてみようかな、という気になりました。
そこで調べたところ、私が住んでいるオンタリオ州では、RMTは医者や看護師と同じくヘルスケアプロフェッショナルとして扱われているということを知り、以前の仕事と内容が似ていることもあり、やってみよう!!と考えました。」
ーーそうだったんですね!ちなみに、カナダに移住してどれくらいになるんですか?移住のきっかけは何でしたか?
「トロントに渡ったのは2010年ですので7年ぐらいになります。カナダ人の現在の夫とフェイスブックで偶然に知り合い、メールなどやり取りする内に仲良くなって、2009年に日本から彼に会いに来ました。それがきっかけで交際が始まり、結婚して永住することになりました。」
ーーおおおおおお!そんな出会い方もあるんですね!日本ではどうか分かりませんが、海外では「ネットで知り合って、交際、結婚」って珍しくないですよね。日本での仕事を辞めてカナダに渡る時の心境はどうでしたか?
「もともと日本国内でも、故郷を離れて別の地域の大学へ通ったり割と転々としていたので、外国に行くことにもそれほど恐れはなかったですね。作業療法士の仕事も、カナダで本当にやりたければ、カナダでもどうにかしてまたできるだろう、嫌になって日本に帰ってくることになったとしても、資格職だしどうにでもなるかなと、楽観的に構えていました(笑)」
ーー良いですね。ある程度楽観的でないと、身動きとれなくなりますからね!マッサージの学校に通う時に、やはり英語能力の証明書みたいなのは必要でしたか?
「私の入学した学校では、TOEFLなどの英語能力の証明が必要でした。さらに面接試験もあって、会話を通じて英語運用能力の程度を測られました。学校を卒業してRMTの資格試験を受ける際にも、英語圏以外の国出身の外国人は、所定の英語の能力試験を受けることが義務付けられていて、その成績が基準に満たないと受験資格が貰えないんですよ。」
ーーえっ?!「学校卒業=マッサージの資格取得」にはならないんですか?それに再度英語の試験があって、それもパスした上で資格取得の試験を受ける必要があるんですか?
「そうなんですよ。オンタリオ州やブリティッシュコロンビア州など、マッサージセラピーが医療資格として認定されている州では、学校で所定の単位を取得後に、オンタリオ州マッサージセラピスト協会(College of Massage Therapists of Ontario)の定める資格試験(Certification Exam)に合格する必要があるんです。これは実技試験と筆記試験の両方にパスすることが必要で、3回不合格になると、学校にもう一度通い直して単位を取らねばなりません(汗)ちなみに、オンタリオ州では、最低2年の教育を受けてDiplomaを取得することが必要になります。」
ーー衝撃です(笑)!オーストラリアのマッサージの資格だと、卒業=資格取得だし、英語の能力テストも学校に入学する時だけです(汗)カナダのマッサージの資格は、日本の国家資格みたいですね。オーストラリアの制度が緩く思えてきました・・・(笑)
「そうなんですか?!あとは、合格したらまずセラピスト用の保険に加入する義務もあります。この保険に先に加入なければ、資格が付与されません。そして協会費を納入した後に、晴れてcertificationが貰えるという流れになります。」
ーー保険が先なんですね。オーストラリアは、資格を見せないと保険に加入できないので逆ですね。色々な条件をクリアしてRMTになったHirokoさんですが、その後のお仕事はどうされたんですか?
「カナダ大手のフィットネスジムの中に併設されたヘルスセンターで、1年数カ月ほど働きました。しかし、ジム側がカナダ全土のヘルスセンターの閉鎖を決定して、私やカイロプラクターなどの医療従事者は全員リストラされる事になったんです。」
ーー最初に働いた場所がそういう状況になるのはアンラッキーでしたね・・・。その後どうしたんですか?
「それが、希望であれば、個人事業主としてそれまで使っていた治療室をリースして営業を続けてもいいよ、という選択肢があったんです。その時点で、十分に顧客を得ていたこともあり、私は残ることに決めて、今年(2017年)8月から独立という形で同じ場所で働いています。私のクライアントも、私が残ると決めたことを大変喜んで下さって嬉しかったです。」
ーーアンラッキーと先ほど言いましたが、ラッキーですね(笑)独立するにはパーフェクトな条件に思えます。場所が変わらないから、クライアントの流れも変わらないし、羨ましい!それまでと同じ部屋を使うという事になると、家具付きでリースする事になるんですか?それだったら、家具やマッサージテーブルの初期費用もかかりませんよね。
「そうなんですよ。部屋の初期費用がほぼかかりませんでした。リストラした企業側の温情だったと思いますが、全部私に譲渡してくれました。まあ私が使わなければ他に使う人もいないわけですから、捨てるんだったらあげる、という判断だったのかも知れません。」
ーー良いですね。ある程度楽観的でないと、身動きとれなくなりますからね!マッサージの学校に通う時に、やはり英語能力の証明書みたいなのは必要でしたか?
「私の入学した学校では、TOEFLなどの英語能力の証明が必要でした。さらに面接試験もあって、会話を通じて英語運用能力の程度を測られました。学校を卒業してRMTの資格試験を受ける際にも、英語圏以外の国出身の外国人は、所定の英語の能力試験を受けることが義務付けられていて、その成績が基準に満たないと受験資格が貰えないんですよ。」
ーーえっ?!「学校卒業=マッサージの資格取得」にはならないんですか?それに再度英語の試験があって、それもパスした上で資格取得の試験を受ける必要があるんですか?
「そうなんですよ。オンタリオ州やブリティッシュコロンビア州など、マッサージセラピーが医療資格として認定されている州では、学校で所定の単位を取得後に、オンタリオ州マッサージセラピスト協会(College of Massage Therapists of Ontario)の定める資格試験(Certification Exam)に合格する必要があるんです。これは実技試験と筆記試験の両方にパスすることが必要で、3回不合格になると、学校にもう一度通い直して単位を取らねばなりません(汗)ちなみに、オンタリオ州では、最低2年の教育を受けてDiplomaを取得することが必要になります。」
ーー衝撃です(笑)!オーストラリアのマッサージの資格だと、卒業=資格取得だし、英語の能力テストも学校に入学する時だけです(汗)カナダのマッサージの資格は、日本の国家資格みたいですね。オーストラリアの制度が緩く思えてきました・・・(笑)
「そうなんですか?!あとは、合格したらまずセラピスト用の保険に加入する義務もあります。この保険に先に加入なければ、資格が付与されません。そして協会費を納入した後に、晴れてcertificationが貰えるという流れになります。」
ーー保険が先なんですね。オーストラリアは、資格を見せないと保険に加入できないので逆ですね。色々な条件をクリアしてRMTになったHirokoさんですが、その後のお仕事はどうされたんですか?
「カナダ大手のフィットネスジムの中に併設されたヘルスセンターで、1年数カ月ほど働きました。しかし、ジム側がカナダ全土のヘルスセンターの閉鎖を決定して、私やカイロプラクターなどの医療従事者は全員リストラされる事になったんです。」
ーー最初に働いた場所がそういう状況になるのはアンラッキーでしたね・・・。その後どうしたんですか?
「それが、希望であれば、個人事業主としてそれまで使っていた治療室をリースして営業を続けてもいいよ、という選択肢があったんです。その時点で、十分に顧客を得ていたこともあり、私は残ることに決めて、今年(2017年)8月から独立という形で同じ場所で働いています。私のクライアントも、私が残ると決めたことを大変喜んで下さって嬉しかったです。」
ーーアンラッキーと先ほど言いましたが、ラッキーですね(笑)独立するにはパーフェクトな条件に思えます。場所が変わらないから、クライアントの流れも変わらないし、羨ましい!それまでと同じ部屋を使うという事になると、家具付きでリースする事になるんですか?それだったら、家具やマッサージテーブルの初期費用もかかりませんよね。
「そうなんですよ。部屋の初期費用がほぼかかりませんでした。リストラした企業側の温情だったと思いますが、全部私に譲渡してくれました。まあ私が使わなければ他に使う人もいないわけですから、捨てるんだったらあげる、という判断だったのかも知れません。」
ーーさらにラッキー!本当に羨ましい~(笑)働いていたのはHirokoさんだけだったんですか?
「私の他にもう一人マッサージセラピストと理学療法士、ピラティスセラピストがいました。理学療法士の方だけセンターを去り、残りはみんな個人事業主として残留を決めました。みんなそれぞれに固定客がついていたので、他に移って一からやるよりはこの方がいいという判断です。」
ーーそりゃそうですよね。私も同じ決断したと思います。さて、好条件でスタートした個人ビジネスですが、収入以外でHirokoさんの中で変わった事ってありますか?
「リストラされる何カ月か前から、予約管理も会計処理も、洗濯もなんでも自分でやらされていたので、業務量的には独立後もあまり変わらないですね。心理的には、何の後ろ盾もないので責任感がでてきました。何が起こっても全ては自分の責任ですから、それは緊張感のあるところですが、何でも自分で決められるという自由度の高さは心地が良いです。マーケティングの方法も、一日の予約の上限も、自分の体調や気分に合わせて決められるのは有り難いことですよね。心配していましたが、お客さんもコンスタントに来て下さっていますし、一人で何もかもやらないといけないのは大変ですが充実しています。」
ーーわかります。私も独立する時に、ボスがいない訳だからこれからは全部自分の責任なんだな・・・と緊張感がありました。それと同時に、働き方の自由度の高さはやはり最高ですよね(笑)独立した時に、独立したよ!っていうアピールみたいなのは何かされましたか?値段とかも据え置きにしましたか?
「独立する前に、何となく自分の存在をフィットネスセンター内でアピール出来ることはないかと考えたました。そして、独立する旨と、約2週間の間に1日上限2名として、30分の無料マッサージを提供する内容のお知らせを、スタッフルームに貼りました。
以前は1時間税込み96ドルでしたが、私は90ドルで設定しました。値段を下げたところで、前の歩合給よりも手取りはかなり増えるし、お客さんにとっても嬉しいことだし、あえて値下げを敢行しました。」
「私の他にもう一人マッサージセラピストと理学療法士、ピラティスセラピストがいました。理学療法士の方だけセンターを去り、残りはみんな個人事業主として残留を決めました。みんなそれぞれに固定客がついていたので、他に移って一からやるよりはこの方がいいという判断です。」
ーーそりゃそうですよね。私も同じ決断したと思います。さて、好条件でスタートした個人ビジネスですが、収入以外でHirokoさんの中で変わった事ってありますか?
「リストラされる何カ月か前から、予約管理も会計処理も、洗濯もなんでも自分でやらされていたので、業務量的には独立後もあまり変わらないですね。心理的には、何の後ろ盾もないので責任感がでてきました。何が起こっても全ては自分の責任ですから、それは緊張感のあるところですが、何でも自分で決められるという自由度の高さは心地が良いです。マーケティングの方法も、一日の予約の上限も、自分の体調や気分に合わせて決められるのは有り難いことですよね。心配していましたが、お客さんもコンスタントに来て下さっていますし、一人で何もかもやらないといけないのは大変ですが充実しています。」
ーーわかります。私も独立する時に、ボスがいない訳だからこれからは全部自分の責任なんだな・・・と緊張感がありました。それと同時に、働き方の自由度の高さはやはり最高ですよね(笑)独立した時に、独立したよ!っていうアピールみたいなのは何かされましたか?値段とかも据え置きにしましたか?
「独立する前に、何となく自分の存在をフィットネスセンター内でアピール出来ることはないかと考えたました。そして、独立する旨と、約2週間の間に1日上限2名として、30分の無料マッサージを提供する内容のお知らせを、スタッフルームに貼りました。
以前は1時間税込み96ドルでしたが、私は90ドルで設定しました。値段を下げたところで、前の歩合給よりも手取りはかなり増えるし、お客さんにとっても嬉しいことだし、あえて値下げを敢行しました。」
ーー手ごたえはどうでしたか?
「その後も定期的に来てくれるようになったスタッフが何人かいます。それに、ジムのお客さんを紹介してくれたパーソナルトレーナーの人もいます。無料期間中に簡単なアンケートも取れたり、今まで接点のなかったスタッフとも知り合えたり出来たりして良かったです。」
ーー色々試している事に結果がでている訳ですね。素晴らしい!フィットネスセンター内だとジム自体の営業時間が長いのではと思うんですが、Hirokoさんは営業時間とかどうしていますか?
「週6日開けていて、予約の受付時間も朝10時から夜8時までなので、結構長く職場にいる毎日です(笑)」
ーー結構長い時間オープンにしていますね!ご主人との生活などのライフバランスはどうしているんですか?
「平日はほとんど家事ができず、週末にまとめてやる感じですが、幸い夫の理解と協力も得られています。まだ独立したばかりで、どうしても生活の中心が仕事になりがちですね。いずれ余裕ができたら、勤務時間を減らして家庭生活の方に時間を割きたいと思っています。」
ーーご主人も協力的なら良いですね!しかし、体調壊さないようにしてくださいね(汗)
「それが、職場がフィットネスジム内なので、仕事の空き時間は筋トレをしていることが多くなりまして(笑)体力がついて、仕事で疲れにくくなりました!筋トレなんて全く興味がなかったんですけど、同僚であるパーソナルトレーナーに誘われて始め、体幹がしっかりしていると安定した圧がかけられますから、マッサージ業との実益を兼ねています。」
ーー職場の環境をフル活用されてますね(笑)!今後の目標はありますか?
「今はまだ駆け出しなので、より多くの顧客の獲得と維持が最優先課題という感じです。経験を積んで、いずれは対象疾患やテクニックなども含めた自分の得意分野が確立できるようにしたいですね。そして、カナダで培ったマッサージセラピーを、日本のリハビリテーション業界に紹介していける立場になりたいと思っています!特に、かつて作業療法士をしていた成人の身体障碍部門で、マニュアルセラピーの有効性を実証していければ、自分を育ててくれた日本のリハビリテーション業界に恩返しができるような気がします。」
ーーそんな展望があるとは!すごいですね!環境の変化をうまく利用し、持ち前のユーモアやアイデアを駆使しして自分の居場所を見つけていっているHirokoさん。そんなHirokoさんから海外へ出たい・海外で奮闘中のセラピストへ一言!
「私もまだ駆け出しなので決して偉そうなことは言えませんが(汗)、カナダ(特にトロント)でセラピストをする場合、多くの人種が入り混じったこの土地では、出身地や英語が流暢に話せるかということは大して問題ではないです。しかし、私たちがどういうセラピスト、どういう人間であるかということは、技術や知識、そして仕事への姿勢から判断されると思います。お客様の目はシビアですが、気に入ってもらえた時の喜びはひとしおですし、日本人という枠を超えて、一人の人間として自分の仕事を評価されたい人には、チャレンジし甲斐のある環境だと思います!」
ーー手ごたえはどうでしたか?
「その後も定期的に来てくれるようになったスタッフが何人かいます。それに、ジムのお客さんを紹介してくれたパーソナルトレーナーの人もいます。無料期間中に簡単なアンケートも取れたり、今まで接点のなかったスタッフとも知り合えたり出来たりして良かったです。」
ーー色々試している事に結果がでている訳ですね。素晴らしい!フィットネスセンター内だとジム自体の営業時間が長いのではと思うんですが、Hirokoさんは営業時間とかどうしていますか?
「週6日開けていて、予約の受付時間も朝10時から夜8時までなので、結構長く職場にいる毎日です(笑)」
ーー結構長い時間オープンにしていますね!ご主人との生活などのライフバランスはどうしているんですか?
「平日はほとんど家事ができず、週末にまとめてやる感じですが、幸い夫の理解と協力も得られています。まだ独立したばかりで、どうしても生活の中心が仕事になりがちですね。いずれ余裕ができたら、勤務時間を減らして家庭生活の方に時間を割きたいと思っています。」
ーーご主人も協力的なら良いですね!しかし、体調壊さないようにしてくださいね(汗)
「それが、職場がフィットネスジム内なので、仕事の空き時間は筋トレをしていることが多くなりまして(笑)体力がついて、仕事で疲れにくくなりました!筋トレなんて全く興味がなかったんですけど、同僚であるパーソナルトレーナーに誘われて始め、体幹がしっかりしていると安定した圧がかけられますから、マッサージ業との実益を兼ねています。」
ーー職場の環境をフル活用されてますね(笑)!今後の目標はありますか?
「今はまだ駆け出しなので、より多くの顧客の獲得と維持が最優先課題という感じです。経験を積んで、いずれは対象疾患やテクニックなども含めた自分の得意分野が確立できるようにしたいですね。そして、カナダで培ったマッサージセラピーを、日本のリハビリテーション業界に紹介していける立場になりたいと思っています!特に、かつて作業療法士をしていた成人の身体障碍部門で、マニュアルセラピーの有効性を実証していければ、自分を育ててくれた日本のリハビリテーション業界に恩返しができるような気がします。」
ーーそんな展望があるとは!すごいですね!環境の変化をうまく利用し、持ち前のユーモアやアイデアを駆使しして自分の居場所を見つけていっているHirokoさん。そんなHirokoさんから海外へ出たい・海外で奮闘中のセラピストへ一言!
「私もまだ駆け出しなので決して偉そうなことは言えませんが(汗)、カナダ(特にトロント)でセラピストをする場合、多くの人種が入り混じったこの土地では、出身地や英語が流暢に話せるかということは大して問題ではないです。しかし、私たちがどういうセラピスト、どういう人間であるかということは、技術や知識、そして仕事への姿勢から判断されると思います。お客様の目はシビアですが、気に入ってもらえた時の喜びはひとしおですし、日本人という枠を超えて、一人の人間として自分の仕事を評価されたい人には、チャレンジし甲斐のある環境だと思います!」
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