イギリスのロンドンの高級エリアにお店を構え、経営およびセラピストとして働くTakakoさん。
イギリスで働くこと自体がとても難しいと言われている昨今、長年セラピストとして働き、さらにはお店まで経営されている彼女のこれまでのストーリーを聞いてみました。果たして日本人がイギリスで働けるチャンスはあるのでしょうか?
イギリスで働くこと自体がとても難しいと言われている昨今、長年セラピストとして働き、さらにはお店まで経営されている彼女のこれまでのストーリーを聞いてみました。果たして日本人がイギリスで働けるチャンスはあるのでしょうか?
セラピストの仕事に就いたきっかけを教えてください
ヨガの先生になるためにインド滞在中にインド人に星を見てもらったときに、人を癒す仕事に向いていると言われたから。(それだけが理由ではないですが、この時言われたことが何年も頭の中にあって消えませんでした)。それもあった上で、海外で住んでみたいと思った時に、手に職を付けたくて選んだのがこの仕事です。
イギリスに行こうと思ったきっかけはなんですか?
これまたインド滞在中に、人生観の変わる体験をたくさんして、それ以降、人生で一度は海外に住んでみたいと思うように。イギリスにしたのは若干消去法でしたが、ワーホリのある英語圏の国で興味のある国がイギリスしかなかったため、です。それプラス、そのあとクルーズセラピストになろうと思っていたので、イギリスの国家資格のITECをワーホリ滞在中に取ろうと思っていたことと、UKロックが好きなので。バンドもやっていたため、あわよくば、ロンドンでライブもできればしたいなぁと。
イギリス移住に向けて大変だったことはなんですか?
インドで一緒にヨガ修行をした友達がロンドンに住んでいたので、それだけで心強かったです。私が移住した時は、円が強かったので、それもラッキーでしたが、できるだけ日本から用意した貯金は使わないですぐに仕事に就けるようにと渡英前から面接を取り付けておいたり、とりあえずの住む家も渡英前に決めていったので、割とスムーズな移住でした。
イギリスを移住を決め、情報を収集するにあたり、参考になったインターネット媒体はありましたか?
Mixb という在英日本人向けの情報サイトがとても役に立ちました。https://www.mixb.net
イギリスには何のVISAで入国しましたか?
最初はワーキングホリデーのビザ(Tier 5, Yourh mobility scheme) です。
VISAの取得にあたって大変だったことは何ですか?
ワーホリビザは抽選でしたが、行く気しかしなかったので、案の定抽選に当たり、申請、取得も特に難しくはなかったです。その後の学生ビザ、起業家ビザは英語の試験を受けたり、書類の用意など、簡単ではなかったですが、特にプロにお願いすることもなく、全部自分で申請できました。ただ、起業家ビザに関しては、そのビザを持っている人と知り合ったのがきっかけでビザの取得を考える様になり、それまではわたしにはハードルが高すぎると思っていたため、その人との出会い、してもらったサポートなしでは、起業家ビザは取れてなかったと思います。
なぜロンドンを選びましたか?
イギリスへ行こうと思ったきっかけで書いた理由と同じです。
ロンドンのご自身の家、サロン物件ははどのようにして見つけましたか?
先ほども挙げたMixbというサイトで最初の自分の家は見つけましたが、最近はScamも多いみたいです。サロンはGumtreeというmixbと同じようなサイトで見つけました。
英語はもともと話せましたか?また、どのように習得しましたか?
インドでのヨガ修行中に、英語が出来なさ過ぎてもどかしかったので、それ以来、いつか海外で生活する時に向けて独学で話せる様に努力しました。
日本にいる時から、外国人と住むシェアハウスに住んで、日常生活の英語に慣れたり、日本のドラマや映画を英語の字幕付きで観て、英語での言い回しを学んで、それを実際使ってみる。学んだ後に実際に使って、それで初めて習得になります。学ぶだけではだめで、間違えてもいいのでどんどん話していくことが大切です。リスニングは海外ドラマや映画を英語の字幕付きでみながら耳を鍛えました。
現在はロンドンでどのようにセラピストとして働いていますか?
ロンドンのSouth Kensingtonにアットホームな小さなサロンを経営しています。そこでセラピストとして働きつつ、お店のマネージングもしています。
ロンドンのサウスケンジントン駅から徒歩圏内のサロン
ワーキングホリデービザでロンドンでセラピストとして働く日本人は多いですか?またタカコさんのサロンで募集はされていますか?
以前は多かったですが、今年は全く募集に応募がなかったので、どうでしょうね。円安も影響して、来る人が減っているのかもしれませんが、あとは、英語を学びたいという意識の高い人はあえて日系のお店は選ばないみたいですね。うちは今は募集はしていません。
日本人がロンドンでセラピストとして働いてみたいと思っている場合、どのような方法がありますか?ビザ関係も含めて教えてください。
30歳までならワーキングホリデーが1番簡単かと思います。それ以外だと、skilled worker visa のルートがありますが、今年4月から基準が厳しくなり、massage therapist はskilled workerのカテゴリー対象外となってしまいました。
ただ、まだphysiotherapist 、acupuncturist 、osteopath、sports massage therapist 、nutritionistなど、skilled workerのカテゴリーに入っている職種もありますので、いずれかの資格をお持ちであれば可能性は広がるのかなと思いますが、これがイギリスでの資格が必要なのか、他国のものでもよいのか、そこが少し曖昧で私も分かりません。
また、スポンサーライセンスを持っているサロンというのもかなり限られてくること、スキル、国籍を問わなければ、セラピストは山ほどいるため、正直、セラピストとしてこのビザのルートを狙うのは英語はもちろんのこと、よほど特殊な技術を持っていたり、日本で成功していて、マネージメント経験もある、などがないと厳しいのが現状です。
タカコさんがロンドンで''セラピスト"として働き始めた当初、苦労したこと、嬉しかったことを教えてください。
最初は出張マッサージのみでロンドン中を公共交通機関で動き回っていました。土地勘がない最初の頃は、地図と睨めっこしながら、慣れない英語でお客様と直接やりとりしながらが楽しくもありましたが、かなりchallenging でした。最初の冬は珍しくロンドンにも雪が積もって、そんな中の移動は辛かったです。
だんだん常連のお客様が増えてきて、たくさんのお客様がクリスマスプレゼントを用意してくれていたのは嬉しかった。あと、初月で日本でのお給料を簡単に超えてしまったことも嬉しかったことでした。初めてのフリーランスでのセラピストのお仕事が海外だったので、右も左もわからないまま必死でした。
日本とロンドンでの働き方の違いを教えてください
日本でどのように働いていたか、もうあんまり覚えていないので、違いを説明するのは難しいですね。。。ただ、日本よりも堅苦しくないと思います。 電車が日本ほどきっちり来ないことも多々あるため、例えば出勤時間に遅れてお客様を待たせることがあったとしても、理解を得られやすいです。(本当はよくないことですが、電車の遅延やキャンセルは本当に日常茶飯事なんです。いちいちイライラしていたらやってけません。)日本みたいに完璧なことはなく、いかにフレキシブルにいろんなことに対応しながら仕事できるかが鍵というか。
サロン経営で大変なこと、苦労したことがあれば教えてください。
小さいサロンなので、スタッフが一人辞めるとなると、次の人を見つけるまで私がフル回転で出勤することになるため、それが大変です。ありがたいことに、うちで働くのが嫌でやめた人は一人もおらず、それぞれのライフステージの理由などだったので、みなさんきちんと前もって辞めることを通知してくれましたし、割と長く勤めてくれましたが、やはり、いい人材を見つけて長く勤めてもらうことが一番大変ですね。あとは洗濯業者、大家さん、その他のビジネスとも関わり合いながらお店を回していく必要がありますが、なかなか日本のようにクオリティの高いサービスが受けられなかったり、建物も古くても建て直したりしないので、水漏れとかの問題が発生しやすいのも困りものです。
現在保有している資格はなんですか?
ワーキングホリデービザでロンドンでセラピストとして働く日本人は多いですか?またタカコさんのサロンで募集はされていますか?
以前は多かったですが、今年は全く募集に応募がなかったので、どうでしょうね。円安も影響して、来る人が減っているのかもしれませんが、あとは、英語を学びたいという意識の高い人はあえて日系のお店は選ばないみたいですね。うちは今は募集はしていません。
日本人がロンドンでセラピストとして働いてみたいと思っている場合、どのような方法がありますか?ビザ関係も含めて教えてください。
30歳までならワーキングホリデーが1番簡単かと思います。それ以外だと、skilled worker visa のルートがありますが、今年4月から基準が厳しくなり、massage therapist はskilled workerのカテゴリー対象外となってしまいました。
ただ、まだphysiotherapist 、acupuncturist 、osteopath、sports massage therapist 、nutritionistなど、skilled workerのカテゴリーに入っている職種もありますので、いずれかの資格をお持ちであれば可能性は広がるのかなと思いますが、これがイギリスでの資格が必要なのか、他国のものでもよいのか、そこが少し曖昧で私も分かりません。
また、スポンサーライセンスを持っているサロンというのもかなり限られてくること、スキル、国籍を問わなければ、セラピストは山ほどいるため、正直、セラピストとしてこのビザのルートを狙うのは英語はもちろんのこと、よほど特殊な技術を持っていたり、日本で成功していて、マネージメント経験もある、などがないと厳しいのが現状です。
タカコさんがロンドンで''セラピスト"として働き始めた当初、苦労したこと、嬉しかったことを教えてください。
最初は出張マッサージのみでロンドン中を公共交通機関で動き回っていました。土地勘がない最初の頃は、地図と睨めっこしながら、慣れない英語でお客様と直接やりとりしながらが楽しくもありましたが、かなりchallenging でした。最初の冬は珍しくロンドンにも雪が積もって、そんな中の移動は辛かったです。
だんだん常連のお客様が増えてきて、たくさんのお客様がクリスマスプレゼントを用意してくれていたのは嬉しかった。あと、初月で日本でのお給料を簡単に超えてしまったことも嬉しかったことでした。初めてのフリーランスでのセラピストのお仕事が海外だったので、右も左もわからないまま必死でした。
日本とロンドンでの働き方の違いを教えてください
日本でどのように働いていたか、もうあんまり覚えていないので、違いを説明するのは難しいですね。。。ただ、日本よりも堅苦しくないと思います。 電車が日本ほどきっちり来ないことも多々あるため、例えば出勤時間に遅れてお客様を待たせることがあったとしても、理解を得られやすいです。(本当はよくないことですが、電車の遅延やキャンセルは本当に日常茶飯事なんです。いちいちイライラしていたらやってけません。)日本みたいに完璧なことはなく、いかにフレキシブルにいろんなことに対応しながら仕事できるかが鍵というか。
サロン経営で大変なこと、苦労したことがあれば教えてください。
小さいサロンなので、スタッフが一人辞めるとなると、次の人を見つけるまで私がフル回転で出勤することになるため、それが大変です。ありがたいことに、うちで働くのが嫌でやめた人は一人もおらず、それぞれのライフステージの理由などだったので、みなさんきちんと前もって辞めることを通知してくれましたし、割と長く勤めてくれましたが、やはり、いい人材を見つけて長く勤めてもらうことが一番大変ですね。あとは洗濯業者、大家さん、その他のビジネスとも関わり合いながらお店を回していく必要がありますが、なかなか日本のようにクオリティの高いサービスが受けられなかったり、建物も古くても建て直したりしないので、水漏れとかの問題が発生しやすいのも困りものです。
現在保有している資格はなんですか?
- BTEC Level 5 Soft Tissue Therapy
- ITEC Level 3 Holistic massage
- ITEC Level 3 Aromatherapy
- ITEC Level 3 Sports massage
- CIBTAC Beauty Therapy and Body Therapy
- VTCT Level 3 Indian Head massage
- VTCT Level 3 Reflexology
- Acufirm Natural Facelift Massage & Cosmetic Acupuncture by Nataliya Robinson
- Pregnancy massage
- Reflexology of Preconception, Pregnancy & Post Natal Care
- SlavMa Massage Art - Fusion Sports Massage Workshop Completion
- KogaoSeigan Hollywood Method Basic
- Thai massage basics
- Yoga Alliance 200Hrs completed
- Ayurvedic Nutrition And Cooking certificate
- Cancer Awareness Level 1 Qualification
休日は何をしていますか?
バンド活動もしているので、その活動だったり、あとは家事(笑)と、カフェめぐり、旅行です。
バンド活動の様子
今後の目標等あれば教えてください。
サロンをいつでも私なしでスムーズに回るようにすることです。うまくいけばもう1店舗出せたらいいなと思っています。
海外で挑戦したいと思っているセラピストさんへひとこと
日本のサービス、ホスピタリティは評価が高いので、日本人であることだけで大きなアドバンテージになると私は何度も思いました。なのでチャンスはたくさんあると思います。ただ、施術や接客のクオリティがイマイチだと、もちろん後に続かないので、常に学ぶ姿勢で、最高のものを提供することはとても大切です。どの国に行くかにもよりますが、その土地の言葉を話せることもとても大切です。語学はすぐに身につくものではないので、海外に出るまでに多少はできるようになっておいた方が海外移住後もスムーズかとは思います。本当に海外に出てみたいなら、状況的に可能か不可能かはおいておいて、いろんな人にそのことを話すようにした方が良いです。どこにチャンスが転がっているかわからないですよ。
海外ですでに働いているセラピストさんへひとこと
お疲れ様です!
Takakoさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。
Takakoさんのお店のウェブサイトはこちら
サロンをいつでも私なしでスムーズに回るようにすることです。うまくいけばもう1店舗出せたらいいなと思っています。
海外で挑戦したいと思っているセラピストさんへひとこと
日本のサービス、ホスピタリティは評価が高いので、日本人であることだけで大きなアドバンテージになると私は何度も思いました。なのでチャンスはたくさんあると思います。ただ、施術や接客のクオリティがイマイチだと、もちろん後に続かないので、常に学ぶ姿勢で、最高のものを提供することはとても大切です。どの国に行くかにもよりますが、その土地の言葉を話せることもとても大切です。語学はすぐに身につくものではないので、海外に出るまでに多少はできるようになっておいた方が海外移住後もスムーズかとは思います。本当に海外に出てみたいなら、状況的に可能か不可能かはおいておいて、いろんな人にそのことを話すようにした方が良いです。どこにチャンスが転がっているかわからないですよ。
海外ですでに働いているセラピストさんへひとこと
お疲れ様です!
Takakoさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。
Takakoさんのお店のウェブサイトはこちら