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​子連れでカナダへ移住!3カ国語対応で自宅で独立開業されているKazさん

​日本では事務職をしていたKazさん。現在はカナダのケベック州でセラピストとして独立開業しています。
お仕事の関係で現在のカナダ人の旦那さんと知り合いお付き合いを続け、話し合いの結果10歳と13歳のお子さんを連れてカナダへ移住したそうです。フランス語圏の州という事で、3カ国語対応でお仕事されているそうです。

ーーかずさんがマッサージセラピストになったきっかけは何でしたか?
「きっかけは2008年のリセッション(景気後退)です。当時は既にカナダに住んでおり、事務職で働いていましたが、3カ月間の短期レイオフ(一時的解雇)という現実を目の当たりにしました。一生懸命に働いていてもこういう現実が待っている・・・それなら本当に自分に向いている事や好きなことをしようと思いました。」

ーー私は日本にいる時は想像もしなかったんですけど、短期レイオフ、オーストラリアでも結構日常的にあってビックリしました(汗)ところで、好きな事っていうのがマッサージだったんですか?
「もともと理学療法士に興味がありました。でも、まだ子供たちも未成年だった上、フルタイムで会社員をしながら夜間大学に通って資格を取る自信がありませんでした。けれど、マッサージセラピストなら挑戦可能かなと思いました。日本にいる時も考えた事があったんですが、当時はシングルマザーで2人の子供と住宅ローンを抱えていたので、一時的だとしても収入が下がる可能性があったので考えなおしました。」

ーーお子さんがいなくても海外で大学に通うの大変ですので、尚更ですね。言葉の壁がないローカルでも大変そうですもんね。ちなみにマッサージ制度はどういう感じですか?以前オンタリオ州のRMT(Registered Massage Therapist)の方にインタビューをした時、アメリカと同じく州によって制度が違うと聞いているのですが。
「オンタリオ州ではRMTになるには2200時間のコースが必修だと思うんですが、ケベック州は州のライセンスがないので、ぶっちゃけた話、勉強しなくても誰でも’’マッサージセラピスト’’と名乗ることができます(汗)」
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マッサージの資格証明書
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医療フランス語受講した証明書
ーーええ?!そうなんですか?!同じ国で全然違うじゃないですか(笑)!
「そうなんですけど、カナダ10州あるうちの6州は規制なしなんですよ。だからケベック州だけではないんですけど、民間の医療保険用対象のマッサージセラピストになるには協会に所属する必要があります。

各協会は最低400時間のコースを修了した人のみ会員として受け付けていますが、最低400時間だけではプロとしてなかなか通用しないので、セラピストになったあとも次々とコースを取っていくのが普通です。
スパでリラクゼーションマッサージをするなら400時間で大丈夫ですが、治療系のところで働こうと思うと技術・知識的に門前払いだと思います。」

​ーーオーストラリアだとサーティフィケート4という最初のステップがあって、これだとスパ系で働くならOKだけど、治療系は次の段階のディプロマがないと無理という感じです。その400時間だとこっちでいうサーティフィケートと同じような資格という感じですね。そちらでの資格名は何ですか?
「州が定めた基準がないので共通のタイトルはありません。学校に通っていなくても学校でいくら勉強しても、Massage therapistを名乗っても違法ではないんですよね。私の所属する協会は独自のレベル分けをしていて、400時間以上でmassothérapeute agréé(女性だとmassothérapeute agréée)というタイトルがつきます。その後何時間勉強を積んでもタイトルは同じです。

私が所属している協会はマッサージセラピーが州資格になるよう政治家に働きかけているのですが、他の協会は州資格を求めていないのでなかなか実現が難しいです。」
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ボランティアマッサージ

​ーーそうなんですね。日本では民間資格なのと同じような位置づけですね。ケベック州ってフランス語圏だと聞いていますが、学校に通った時はフランス語で習ったんですか?
「最初に通った400時間のコースは英語でした。その後にもっと勉強したいと思うとなかなか英語のコースがなかったです。ケベック州は人口の80%がフランス語を母国語とするフレンチカナディアンなので、後は頑張ってフランス語でとりました。日本人の私が指圧をフランス語で学ぶという(笑)。」
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ーー最初のコースは英語で、それ以降はフランス語なんですね(汗)最初に習ったのが英語なら、フランス語で習う時の解剖学とかどうなるんですか???それは大体一緒なのかな??指圧をフランス語で学ぶとか響きがいいですね(笑)
「
フランス語でのクラスはもちろん筋肉の名前もフランス語式。でも、テクニカルタームはラテン系なので随分似ています。お客さんに説明する時もフランス語と英語を両方できた方がいいので、かえって両方やっておくと便利です。」

ーー英語・フランス語はもともと話せたんですか?

「学生時代は英語は得意でしたし、仕事でもいつも英語は使っていました。喋るのはカタコトでしたが、英語が母国語の主人と話して鍛えられました。でもフランス語はゼロから始めたので大変でした・・・というか今でも大変です(汗)初めの5年くらいは子供達も含めて慣れないところがありましたよ。子供がフランス語の宿題を持って帰ってきたら親戚総出で乗り切りました(笑)
事務員として勤めていた時は、英語圏の顧客相手の仕事だったのであまりフランス語は使わなくても済んだのですが、マッサージセラピストの今は、フランス語圏の地元の人相手なのでフランス語必須です。」


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和式で結婚式□
​ーー資格取ってすぐに独立されたんですか?それとも暫くどこかで働きましたか?
「資格取得後もフルタイムで会社勤めをしながら引き続き学校にも通って、他のテクニック等を習得しました。時間があるときは自宅でマッサージの仕事もしました。勤めていた会社ではそこそこのお給料もらっていたので、仕事を変えるのは勇気がいりました(汗)」


ーー特に安定した収入があった場合は特に勇気がいりますよね(汗)
「はい。でも、決心したあとは事務員を辞め、エステとマッサージを提供しているサロンで1年強働きました。それと並行して自宅をリフォームしてクリニックを開業し始めましたが、働いていたサロンから、私がクリニックを開業したことは内緒にしてほしいと言われていました。そのため、独立するまでは自宅クリニックには看板も出さずに細々と口コミだけで活動しました。」
ーー自宅クリニックに専念した時の集客はどうされましたか?サロンで指名してくれたクライアントさんをスムーズに引き継げましたか?
「いえ、サロンのお客さんには独立したことは言えなかったので(今から考えると言っても違法ではなかったですね・・)ゼロから始めました。ある程度の顧客数を得るのに数年かかりました。」

ーーKazさんが言う「ある程度の顧客数」とは?
「生計を立てて行けるような顧客数です。初めの1年は心細い顧客数でした(笑)2年目はずいぶんと増えたけど安定したのは3~4年目でしょうか。サロンにいたエステティシャンの人にも5年はかかると言われている、と元気づけられました。フランス語が100%話せないからハンデがあると思っていたら、あなたが日本人だから来たのよ、と言われることがありました。アジア系で得する面もありました。


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自宅の玄関につけた看板☆とボディーガード?(笑)
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​ーー5年ですか・・・。営業方法などにもよるでしょうから何とも言えませんが、「あなたが日本人だから来た」というのはどういう意味だと思いますか?アジア系だから強いマッサージを期待した?、指圧や東洋医学的な観点で見てくれると期待したのか、それとも日本人は信頼できるという感じでしたか?
「ケベック人よりも腕がよいというイメージがあるようです。感性の点とかでしょうか。学校に行っていた時も、クラスメートから’’カズは日本人だから何でもできるのよ’’と言われたことがあって、日本人ってなんでもできる、と思っている人がいると気づきました!私は言葉のハンデもあったので皆の3~4倍は時間かけて猛勉強してたんですけどね(笑)ちなみにケベック人でも優れたセラピストはたくさんいるのは付け加えておきます!」

ーー日本人だから何でもできる、には驚きです(笑)軌道に乗るのに時間がかかったようですが、マーケティング対策はどうされましたか?
「当初は広告もいくつか試してみたけど、広告を出したからお客さんが来るという訳ではないでしょう?地元の新聞の健康特集号に公告を出して、それを見てやってきたお客さんは2人(汗)セラピスト友達が、パンフレットを近所に配って歩いたら苦情(紙などの資源の無駄だと・・・)がきたという話も聞きました(汗)

どうしたものかと迷いましたが、スーパーの公告や地元の会社のパンフレットをビニール袋に入れて各家庭に毎週配るPublicaというものに、私のパンフレットを入れて配ってもらった時が一番効果がありました。今ではお客さん達が私の背中を後押ししてくれて、口コミが多いです。」

ーーそうなんですよね。広告を出したイコール忙しくなる訳ではないので、それぞれ試行錯誤していく必要がありますよね。地域性とかどういう客層を狙っているかとかで、効果的な方法も変わってくると思いますし。しかし、紙の資源の無駄とかいう苦情が来るのも困りますね(汗)
そういった地味なクレームにも負けず、一歩一歩進んでいっているKazさんですが、今後どういう風に展開していこうと考えていますか?

「マッサージというと、ケベックの人達はコリをほぐしてもらう程度にしか考えていないような気がします。そんな考えをぶっ飛ばしてしまうような質の良いサービスを提供していきたいと思います。」


ーーおお!ぶっ飛ばしてしまうようなサービス!良いですね~。
「はい!以前に、理学療法士にも行ったけど治らないからちょっとほぐしてくれれば良い、っていうクライアントさんが来たんですよ。そのクライアントさんは無表情で帰ったのだけど、次来た時に’’実を言うと半信半疑だったんだけど、あの後サイクリングに行っても腰痛くならなかったんだよ!もう痛み消えたよ’’って言われました。」

ーーさすが、カナダからオーストラリアまでセミナーを受けに来るだけありますね~(私はそのセミナーでKazさんと知り合ったんですが、当時はよく知らないままサヨナラしております)!しかし、ケベック州のような環境だとモチベーションだったり知識・技術の維持・アップデートが難しいと思うんですがどうでしょうか?


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セミナー後の’’勉強会’’(笑)?
左の女性は以前インタビューをした’’バリに短期留学したセラピストさん’’です。

「そうですね。モントリオールの学校では卒業生向けの色々なセミナーもあるんですが、実践力に欠ける内容だったりもします。その為、日本のセミナーを受講することも多いのですが、講師の先生からだけではなく受講生の先生方からも学ぶことが多くあり、セラピストとして腕をあげさせてもらっています。
ローカルのセラピスト仲間でも集客に困っている人が多くいますが、私が自営業で何とかやっていけるのは、きっと日本のテクニックのお陰です。」

ーー素晴らしいですね!言葉の壁があるから余計に大変だったと思います。けれど、
Kazさんは住んでいる環境を言い訳にせず、オーストラリアのセミナーに参加したり、日本の技術を勉強したりと、フットワークの軽さと向上心で、日本人セラピストとして、他セラピストとの差別化を図り続けでいます。そんなKazさんから現在海外で奮闘しているセラピストさん、海外へ出たいと思っているセラピストさんへ向けて一言!
「学校に通うのも試験を受けるのも地元の人よりは言葉のハンデがあるますが、めげずにがんばってください!お客さんの健康に対する考え方が日本人とは違う場合があったりするので、思い込みをせずに相手をよく理解することが大切だと思います。

私が海外に来て学んだのは、相手をリスペクトすることです。例えば私が持っている考えがお客さんのと違っていても、もちろん自分の意見は言いますが、それを押し付けず、相手を理解してあげることですね。

現在海外で活躍中のみなさん、これからもかんばっていきましょう!海外で日本人であると良いいことも悪いこともありますが、楽しんでセラピストやっていきましょう。」


カナダでKazさんのマッサージを受けたい方は、彼女のHPからコンタクトを取ってくださいね!

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