8月に、アロマセラピストのMasayoさんがインターナショナルジャーニーに掲載した精油「芳樟」。その時のブログはコチラへ。
芳樟の精油は、枝葉から水蒸気蒸留法でとれ、リラックスの成分がすごく多い精油なんだそうです。1万本の芳樟に囲まれた鹿児島にある天然香料の農園・工場を訪れたMasayoは、「芳樟の実を潰すとなんともいえない優しい香りが広がった」と言っています。そんなMasayoから芳樟の情報を新たに貰っていますので、シェアしておきます。
芳樟とは
芳樟とはクスノキの一種で、中国の南部や台湾に分布する高木。 クスノキと言えば、樟脳(ショウノウ:芳香のある揮発性の白い半透明の結晶。防虫剤などによく使用されている)の成分カンファーを思い浮かべる方も多いかもしれません。 その芳樟から採取した種子をまいたら、ほとんどがクスノキに戻ってしまい、芳樟として育つのが約1~2割となります。10本植えると1本だけクスノキの亜種として芳樟ができるので、よくよく香って芳樟のみを取り出し、増やしていきます。 芳樟はリラックスの成分(リナロール)が大部分を占めています。リナロールという成分は、L体とD体があり、芳樟精油のリナロールはL体です。他にリナロールを多く含む他の精油がローズウッドで、香りがよく珍重されていたギニア産のローズウッドは、ほとんどがL体を含んでいたと言われています。ブラジル産ローズウッドのリナロールは、L体とD体を両方含みます。
地球環境とアロマセラピー
そのローズウッドですが、ウッディーでフローラルな香りが特徴の精油です。その人気から伐採が進み、ブラジル産ローズウッドは今では絶滅危惧種に指定されています。その為、アロマセラピーではこのローズウッド精油の効能に似た他の精油を、それぞれの使用目的に合わせて選んでいく必要があるんですね。 ローズウッドは、20年以上成長したその木部から水蒸気蒸留法で採れる精油に対し、芳樟の精油は3年に1度、主に葉から抽出されるので、永続可能な資源の利用が可能なんではないでしょうか。 地球環境を破壊するような精油のとり方は、アロマセラピーの世界では行いません。精油は自然からの産物であり、永続可能な採取の仕方をして循環させてこそ、人間はその恩恵を受ける事ができます。 先ほど伝えた鹿児島にある蒸留所では、敷地を3分割にして栽培採取しているので、毎年精油を採る事が可能です。健やかな地球環境を保ちながら、私たちが恩恵を受ける事ができるんです。日本では、この蒸留所だけが栽培&蒸留されているので、本当に貴重な精油です。 副交感神経を優位に働きかける精油「芳樟」、リラックスすることが難しいこの時代に向いていると思います。 そんな芳樟の精油は、Masayoさんのサイトで販売していますので、要チェックです!
アロマに関する過去ブログ
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